料理を作るのはそれほど嫌いではなく、
雑誌や料理の本などでおいしそうな料理が紹介してあると
あまり難しいものでなければいろいろ試してみています。
外に食べに行っても、何かおいしいものがあると、
つい、作り方とか材料とかあれこれ聞いてしまいます。
ネットを見れば1つのワードで山のようにレシピが現れます。
そういうものの中から、あまり面倒でなく、
自分の手に負えそうなものを選んで再現にトライすることもあります。
外国の料理本には6人前とか10人前のような大人数のレシピがありますが、
日本では大抵4人前ないしは2人前のものが多く、
少し大人数のお客様の予定に合わせて料理を用意しようと思った時は、
調味料の量がいまひとつはっきりしないことがあります。
たいていは4人前のレシピの2倍とか1.5倍とかでなんとかやっていました。
こういう時に、疑問に思っていたのは、
何か原則というか法則がわかっていれば、
もう少しあれこれ試せるのにと考えていました。
こういう中で読んだ勝間和代さんの「超ロジカル家事」
と言う本の中に回答がありました。
勝間さんも同じように疑問を持っていたらしく、
多数の料理本調べ、その回答が載せてありました。
曰く、料理の味は塩分で決まる。
それは材料の重さに対し、
0.6%から0.8%の塩分がいい「塩梅」だそうです。
吸い物などスープ類は0.6%程度、
味の濃いきんぴらなどのおかずは0.8%、
その中間の煮物は0.7%を基準に考えると、
味が決まると言うことが書いてありました。
調味料を複数使う時でも塩分量換算の合計で、
この割合にもっていくようにするのです。
塩ならダイレクトに材料の重さ×0.007でオーケーですし、
醤油や味噌であればそれぞれの製品に記載があります。
醤油であれば大さじ一杯(15ml)あたり2.4g
味噌は100当たり12.2gなどとラベルに書いてあります。
煮物ならば少しずつ調味料を加えて味加減を調整できますが、
餃子の餡では味見をする事ができません。
この材料重量× 0.007の塩分量と言う考え方は、
大変便利な基準です。
これですと餃子の餡をはじめ、
シュウマイ、ハンバーグの塩の量なども、
レシピなどを見ずに、食べたい肉の量と野菜の総重量さえ測っておけば、
使う塩の量は計算できます。
醤油を少し加えれば、その換算量を引いた食塩を入れればよいのです。
料理に使う塩の量を感覚でなく数字で把握しておくことは、
味が濃すぎた、薄すぎたなどの失敗を防いで、
またおいしい料理の再現性を高めることが出来ます。
総重量×0.007は非常に便利な「道具」です。