正月 2日から営業している銭湯の「初湯」と言うものに初めて入りました。

朝7時から午前中の営業です。

私が入ったのは8時を少し過ぎていましたが、

結構お客さんがが入っています。


 

体を洗い、朝の光が差す少しぬるめの浴槽にゆっくりとつかり、

体が温まってくると「ヒートショックプロテイン」という言葉が浮かんできました。


 

ヒートショックプロテインと言うのは、

ヒートショックと言う名前がついているように体への熱の負荷によって、

細胞内に現れるタンパク質です。

このタンパク質が増加すると良い傷ついたタンパク質が修復され、

免疫細胞の免疫力を強化する作用があることが最近明らかになっているそうです。


 

このヒートショックプロテインを増加する簡単な方法は

体を温めること、1番手っ取り早い方法は入浴です。

ただし温度と時間の掛け算のようで、

40°Cで20分、42°Cで10分程度お湯につかって初めて、

このタンパク質が現れるようです。

 

という事は、湯船にゆっくりつかっていないと、

このタンパク質が現れない、

シャワーなどでさっと体を流す、または烏の行水程度では

このプロテインが現れないと言うのうです。


 

お風呂の前に見た朝のニュースで、アメリカやヨーロッパでは、

コロナの新規感染が毎日10万人以上のとのこと。

今のところまだ落ち着いている日本の状況をありがたく思います。


 

感染者だけではなく、日本は海外に比べて、

重症者や死者が少ないことから、

その原因として「ファクターX」と呼ばれる日本人特有の要因があるのではないか

と言うことが言われています。

 

原因として様々なものが取り上げられています。

マスクの着用や手指の消毒が徹底されているとか、

握手やハグの習慣がないとか、

靴を脱ぐ生活が影響しているのではとか、

BCGの接種により抗体ができているのではないかとか、

どれも、もっとものように感じます。


 

 最近では理化学研究所のチームが、

日本人が約6割が持っている白血球の型(HLAー24)を持つ人は、

風邪の原因となる季節性のコロナウィルスに対する免疫細胞が、

新型コロナウィルスの感染細胞を攻撃すると言う実験結果発表しました。

 

 ウィルスに感染した細胞を排除する免疫細胞、

「キラーT細胞」の働きによるものだとのこと。

これはまだ実験室の細胞レベルの話のようなので、

ファクターXだとする決定的な証拠なのかどうかがよくわからないようです。


 

決定的なことがわからないとなると、

素人が口を出したくなるものです。

 

ここで先程の入浴の仕方に話が戻るのですが、

比較的温度の高いお湯につかると言う入浴の形は、

世界を見渡す時、意外と少ないようです。

 

ヨーロッパやアメリカではほとんどシャワーがメイン。

バスタブがあっても中でささっと体を洗ってまさに烏の行水。

東南アジアなどではそもそもあまり暖かいお湯を使わないようです。

 

 映画「テルマエ・ロマエ」では、

ローマ時代のイタリア人は日本人と同じように、

お風呂好きのようなイメージがありますが、

現在はどうなんでしょうか、よくわかりません。

 

体を温めるといえば、サウナの盛んなフィンランドや北欧の国ではどでしょう。

こちらはサウナと水浴びを交互に繰り返すので、

そもそも体を温めていないのかもしれません。

 

ひょっとしたら、入浴の仕方によって、

日本はヒートショックプロテインの恩恵を受けているのかもしれません。

 

単独の原因ではなく掛け算というか足し算というか、

入浴の仕方+何か遺伝子というか血液型とか、

そういうものの相乗効果でファクターXができているのかもしれないなあ。


 

などと、新年早々の「お湯」と「妄想」に浸りながら初湯を楽しみました。