知り合いに貸した「マインドハッキング」という本が帰ってきました。

SNSを利用して、世論を誘導し、

投票行動を操ってきたとするコンサルタント会社内部の人間による

内幕ものです。

 

一度ざっと目を通して感想を書いたことがありました。

とにかくスラングや、略語、業界用語的なものにあふれ、

言葉を整理しながらでないと、

何を言っているのかよくわからない代物でした。

 

改めて手にして、メモを見返しながら再読してみました。

以下メモを列記してみます。


 

マルーン色       マロン色とも えびちゃ色

フラシ天のカーペット  プラッシュともいう

            ビロード一種表面が長く毛羽立っているカーペット

機密情報隔離施設    SCI F  エスシーアイエフ 通称スキッフ

内部告発者       ホイッスルブロア

軍事心理戦       ワイオーピーエス

ケンブリッジアナリティカ  CA 著者の働いていたコンサル会社

オンラインナラティブ  オンライン上の語り  行動に影響を与えるような物語

有権者活性化ネットワーク   VAN


 

コミュニティー 事実上の監視ネットワークとして運営されているソーシャルメディア

ユーザ     参加者が営利目的で利用されている側なのにこう呼ばれる

ユーザエクスペリエンス  エンゲージメント 中毒性の高い機能

パンくずリスト   ユーザがウェブサイト内のどの位置にいるかを示すリスト

排気データ  デジタル活動の副産物として生まれるデータの痕跡

オルタナ右翼

GOT V ゲットアウトザボート  支持者でありながら必ずしも投票しない人

ターゲットオーディエンス分析   TAA ターゲットとなる読者視聴者フォロワーなどの                 グループ

 

パーソナリティー5因子モデル  ビックファイブ

                知的好奇心、良識性、外向性、協調性、情緒不安定性

 

クリックストリーム    ウェブサイトへの訪問者が残した履歴情報

 パースペクティサイド   「視点」と「殺虫剤」の合成語

 

ターゲットは神経症型と自己陶酔型

ローハンギングフルーツ    思い通りになるターゲット

DARPA  ダーパ      アメリカ軍国防高等研究計画局

 

非自発的禁欲主義者 インボランタリーセリベート 「インセル」「非モテ」

自発的禁欲主義者  ボランタリーセリベート    「ボーセル」 

「プライミング効果」    1つ目の質問で2つ目の質問の答えを変える

               操作認知バイアスをかける

 

引きこもりのアメリカ人は非常に多い

「男性人権運動」MRM    メンズライツムーブメント  インセルコミュニティ

べータメール   劣等男性

アルファメール  優等男性

 

MGTOW   女性と距離を置き我が道をゆく男

 

武器は Facebook アルゴリズム ナラティブ

ダークトライアド暗黒の3大特性

         「ナルシシズム」 

         「マキャベリズム」

         「サイコパシー」

 

エンゲージメント  ブランドに対する愛着や組織と従業員のつながりなどのこと

 

組織弱体化の手法  組織内のローハンギングフルーツの特定ナラティブ作り

          「ボスに食い物にされている」「責任を負わせられる」

           など組織への反感を植え付け次に顔合わせグループを作る。

          お互いに噂をシェア 妄想が膨らむ 組織が徐々に不安定化

 

この手法のデジタル化大型化自動化 アメリカでは選挙に応用

 

民主党は「リムジンリベラル」の集まり

    スクールバスを支持しながら自分の子供白人中心の私立学校へ通わせる

    低所得地域の問題が心配と言いながら自分はゲーテッドコミュニティーに住む

パターナリズム 親が子供に接する時のように他者のために良かれと思って干渉すること。

        マイノリティーは自立できないと言う潜在的偏見

        「低期待値と言う形のソフトな偏見」

 

民主党の不都合な真実を隠す ポリティカルコレクトネス

マイノリティーの支援は引き換えに票を獲得する数字的な打算

 

オルタナ右翼の哲学として人種現実主義を選ぶ

            黒人は生まれながらにして白人よりも知的に劣っていると考える

 

白人虚弱性 潜在的な偏見と表向きの価値との「認知的不協和」を持つ

      白人の人種差別主義者は束縛から解放され、

     「自由思想家」になるべき

 

ポリティカルコレクトネスはアイデンティティーへの脅威と考える

人種的偏見をなくそうとした対抗ナラティブは偏見をますます強める

怒りは情報処理能力に干渉する 怒っている被験者はグラフを正しく読めない


 

公平世界仮説 just-world hypothesis   JWH

    世界は公平であると思い込む認知バイアス 世界が公平であるならばランダムに無

    実の人間に災いが起きるはずがない。

    性的暴力を受けた被害者側に落ち度があると考える

    そう考えれば世界は自分にとってフェアな場所である

    「福音派」の人は神のルールに従っていれば成功約束されている。

    たとえ黒人であっても難民が苦しんでいるのは理由がある。    

 

などなど 

    


 

あまりなじみのないわけのわからない言葉の間に、

関係する人間の固有名詞が次々出てくるので読み進めるのも大変でした。

それでもメモを作ったおかげで、なんとか読了。

 

意味の分からない言葉にあふれた本を読み進めるのに、

この方法は有効かと思います。