少し遠めの親戚、(ハトコ享年75歳男性)の一周忌に参列してきました。
案内のはがきに書かれていた会場が、駅近くの会館だったので、
初めてロッカー式のお墓参りができるかと期待?しながら出かけました。
昨年の49日の時には、お墓について、何も聞かされていませんでしたので、
これが最初のお墓参りになります。
少し余裕を見て家を出たので、11時開式に対して10時半到着でした。
法要の前にロッカー式の納骨堂はどういうものか、見せていただこうと思いましたが、
残念ながら、式場と納骨堂は別の建物で、事前見学はできませんでした。
一周忌法要は時間通りに始まり、約30分でお経が終わりました。
歩いて、納骨堂の建物へ移動します。1階に受付と待合室があり、
壁のディスプレイには、お参りの準備が整った、
各家の名前が表示されていました。
案内に従ってエレベータで4階へ。
私のイメージでは納骨堂というのは、手荷物預けのロッカー状のタイプか、
下段納骨棚、上段が仏壇タイプの少し手狭な感じのするものだと思っていました。
それが大違いでした。
案内された4階にはお参りのブースが3か所あり、
それぞれアルコーブ状になった中に墓石があります。
その両脇には生花が供えられ、中央には焼香用の炉があり、
大人が立って二人ゆっくりならんで焼香出来ます。
多分消防法かなにかで、裸火のろうそくや、お線香は使えないのでしょう。
墓石の正面には「○○家」と書かれた30センチ角程度の銘板があり、
なかなか立派な作りです。
隣のブースとのあいだには圧迫感のないスクリーンがあり、
それぞれの家のペースでお参りができるようになっています。
アルコーブのわきの壁には、左側にミニサイズの卒塔婆置きが、
右側にはディスプレイがあり、故人の写真が映し出されていました。
当日はとても暑く、通常のような外のお墓では、
高齢の方は辛かろうと思われる日差しでした。
でもこのエアコンの効いた室内は快適で、
上着にネクタイでも、汗が出てきません。
おまけに、通常のお墓参りのように、
花や線香、水の入った桶など全く必要がなく、
本当に手ぶらでお参りでした。
参列者は20人ほどでしたが、
ゆったり快適に、手を合わせていられました。
お参りが終わり終了の連絡を受付にすると、
ディスプレイの故人の写真が消えて、
花の画像が現れました。
そして、しばらくすると、
墓石はエレベータのように両サイドからしまった扉の向こうに見えなくなりました。
私は、荷物をカバンに入れなおしたりして、
ぐずぐずしていると、再び扉が開き、
先ほどの「○○家」の銘板は「□□家」になっていて、
別の方の写真が現れてきました。
どうなっているのかと思っていると、
エレベータのすぐそばに、金属のユニットが展示してありました。
正面が先ほど見たタテヨコ30センチくらいの「○○家」の銘板で、
奥行きが1mほどの箱。
上部から専用の骨壺がぴったり納められるようになっています。
そしてこのユニットが、立体駐車場の車のように、
パレットで移動し、
アルコーブの中の窓の空いた墓石の裏にセットされるようです。
そして、表から見ると、
お参りの時は「○○家」と書かれた墓石になるという仕組みです。
なるほどこれなら、お参りのスペースを十分にとっても、
かなり効率よくお骨を収納できそうです。
それで、土地の高い駅近でも通常のお墓に比べ
比較的安価な価格設定ができると合点がいきました。
世の中にはさまざまな工夫があることを改めて知らされた日でした。