前にも書きましたが、胃カメラと大腸の内視鏡の検査をしました。結果は胃潰瘍からの出血があったということで、ほぼひと月の間、アルコール禁止となりました。

 

 その他にも揚げ物や香辛料などの食べ物の制限や、よく噛んで食べることなど、医師と栄養士の双方からしっかり食生活について念を押されました。根がまじめで、とりあえず言いつけは守る方だと思っていますので、ほぼひと月、禁酒と食事制限&30回咀嚼を実行してきました。

 

 検査の一か月後検診で、少しずつならアルコールもいいでしょうということになり、久しぶりにビールの350ml缶を買って帰りました。

 

 この日も猛暑日、夕方のビールはこたえられません。冷えた缶のプルトップを起こし、グラスに注いで香りを楽しみます。一か月ぶりのビールです。一気に飲むのではもったいない感じがして、ゆっくり口の中に流しこみます。

 

 コマーシャルでやるように、「プハッ ウマい」と行くかと思いきや、これが苦い、まずい。こんなはずではないと思い直し、今度はのどに流し込もうと思いましたが、先ほどの苦みを感じた拒否反応か、ゴクゴクいけません。

 

 ちょうど子供のころ、いたずらにビールを飲み、苦さと、アルコールの刺激に「ウエッ」となったことを思い出しました。大人がおいしそうに飲むビールを見て、さぞかしすばらしい飲み物に違いないと思いこんだのと似ています。 結局この日は缶ビールの半分も飲めず、ほんとうにがっかりしました。

 

 翌日は仲間内の暑気払い、昨日のことがあるので、気乗りがせず出かけました。型通り、生ビールで乾杯。

 

 そろそろと飲んでみましたが、復活2日目のせいか、または、生ビールのためか、昨日ほどの苦みを感じることなく、何とか中ジョッキをカラにできました。

 

 禁酒以前であれば、すぐおかわりができたのですが、やはり本調子ではないようで、一杯飲み干すのに、宴会半ばまでかかりました。

 

 この後、ほかの酒はどう感じるのか興味があったので、いろいろなお酒を試飲してみました。ウイスキーのハイボールは、ほとんど抵抗なく飲めました。日本酒は銘柄によるのか、酸味を少し強めに感じ、パス。白ワインは違和感なく口に含めました。焼酎の水割りも薄めに作ってもらってこれもまあ大丈夫でした。

 

 もともとそんなに強いわけでもなく、まして解禁二日目なので、本当に一口ずつの試し飲みの結果でしたが、やはりビールがおいしく感じないトップでした。

 ひと月かそこらで、体質が変わるわけでもなかろうと思いますので、徐々にその苦みがうまみに変わることを期待しています。