昨夜9時過ぎ、駅から自転車で戻り、玄関わきに自転車を置こうとしていると、若い警察官に声をかけられました。「これは旦那さんの自転車ですか」と。

 住宅地の狭い道を、後ろから自動車がついてきているのはわかっていましたが、まさかパトカーだったとは。

 私は内心「あたりまえだろう。自分のうちの玄関脇に他人の自転車など置くもんか」と思いました。

 

しかし、考えてみれば、彼が私や、私の家を知っているわけもないので、とりあえず素直に対応することにしました。

 「どこで買いましたか」「防犯登録はしてありますか」「カギはつけていますか」など、懐中電灯で照らし、防犯登録の番号を確認しつつ、聞いてきました。

 

これと同じ質問を受けたのが、ひと月ほど前のことです。この時は昼間で、大きな通りに出ようとしているパトカーの横をすり抜けて、ゆっくり走っていると、後ろから追いかけてくるような足音が聞こえます。

 

自転車を止めて振り返ると。これまた若い警察官が走ってきて、ちょうど私に追いすがったところでした。傍目には、わたくしが警察官に追われて逃げているように見えたことでしょう。

 

この時は防犯登録の番号を無線で照会することまでしました。質問もほぼ同じです。防犯登録チェックのマニュアルでもあるのでしょう。

 

道行く人が、「このおっさん何をやったんだ」的な目で見て通り過ぎてゆきます。

 

短期間で2回も同じ質問を受けるなんて、よほど怪しい風体に見えるのでしょうか。それとも私の折り畳み自転車が目立つピンクで、運転者の年齢と、乗っているものが釣り合わないと感じて、これは怪しいとでも思われるのでしょうか。

 

案外、警察内部で、取り締まり重点目標のようなものがあって、それでちょっとでも怪しく見える人間には、かたっ端から声をかけるのかもしれないなどとも考えています。

 

何か困った緊急事態が起こった時、110番に電話をかけてそこに駆けつけてくれれば、今はうざったく思えるこの若い警察官も、きっと頼りになるおまわりさんが来たと感じるに違いありません。

 

三度目ははさすがにないと思いますが、もし声をかけられても、迷惑がらず対応するのが、職務に忠実な若い人のためでもあり、いつか助けてもらうかもしれない自分のためかもしれません。