正しい努力 | 明日はきっと "新しい"

明日はきっと "新しい"

(難病や障害と共に生きるってどういうことだろって考えながら過ごす日常を綴っていきたい・・・な)


先週の土曜日に息子達が挑んだ高校バレーボール県大会は、2回戦敗退という結果で幕を閉じた・・・大袈裟に聞こえるかもしれないが、息子の人生という物語の中の1つの段落が終わりを迎え、新たな段落がまた始まったんだと感じている。

終わりと始まり・・・人生はこれの繰り返しなんだと、改めて思う。

改行して書き始められた新たな段落が、息子にとって充実したものであって欲しい・・・毎度のことながら、心からそう思う。




僕という人間は、良い親でもないし、良い夫でもない・・・強くもないし、賢くもない。

だから・・・

「難病でなければ」とか、「難病が治ってくれれば」とか、自分の無力さに押し潰されそうになって、運命をただ恨むことしか出来ないこともあった。

「あの時こうしてやれてたら」とか、「あの時ああ言ってやれてたら」とか、自分の不徳に嫌気がさして、過去をただ後悔することしか出来ないこともあった。

恐らく、こうした葛藤は今後も定期的にやってくるんだろう・・・沖へ引いた波が、また岸へと打ち寄せるように。

そしてまた、大きく息を吐き出しながら僕は凝りもせずに思うんだろう・・「次こそは、もっとうまくやろう!」と、「次こそは、ちゃんとやろう!」と。

自省と奮起・・・子育てはこれの繰り返しなんだと、僕は最近よく思う。



我が家の愛読書であるバレーボール漫画『ハイキュー!!』から、久しぶりに引用を・・・

「自分より優れた何かを持っている人間は

 生まれた時点で自分とは違っている。

 それを覆すことなどどんな努力、工夫、

 仲間をもってしても不可能だ。

 ・・・そう嘆くのは全ての正しい努力を

 し尽くしてからで遅くない。

 自分は天才とは違うからと嘆き、

 諦めることより、

 自分の力はこんなものではないと信じて

 ひたすら真っ直ぐに

 道を進んでいくことは、

 辛く苦しい道であるかもしれないけれど」


今の息子自身がこれを体現してくれているように、僕も親として、自分の力はこんなものではないと信じて、ひたすら真っ直ぐに、正しい努力をし尽くしてやりたい・・・胸張れる親であることを諦める前に。




息子が歩を進めた新しい段落の話の中心は、4月に予定されているバレーボールの春季大会までの軌跡となりそうだ・・・貪欲に高みを目指し続ける息子の熱中は、部活引退まで衰えそうにない。

時に迷いながら、時に苛立ちながら、それでも決して立ち止まることなく、正しい努力と向き合っている。

そんな息子に僕は、漫画『ハイキュー!!』で登場する数え切れない名言の中から、こんな引用を先日伝えた・・・

「一番無意味なのは、ただやること。
 『考えて』『やってみて』『失敗する』は、
 アリだよ。」

それが、僕自身に対する激励を兼ねていたことは、内緒の話てへぺろ