揺るぎない信念 | 明日はきっと "新しい"

明日はきっと "新しい"

(難病や障害と共に生きるってどういうことだろって考えながら過ごす日常を綴っていきたい・・・な)


バレーボールの自主練漬けとなった息子の冬休みはあっという間に終わり、高校2年生最後の学期は何食わぬ顔でスタートした。

そして、今週の土曜日に待望の県大会公式戦を控えた息子のバレーボール熱は益々高まっている・・・大したもんだと、何の含みもなく感心する。



年末に参加した長時間に及ぶ練習試合での筋肉への負荷は、ベッカー型筋ジストロフィーの症状につながることは一切なく、我が家に発令されていた”特別警戒“は数日前に無事解除された。

特別警戒発令中にずっと続けていた僕の筋肉マッサージがお役御免になることは、少しだけ淋しくはあったが、もうその必要がないことを誰よりも感じていたのは、毎日息子の筋肉に触れていた僕自身だった・・・息子がコツコツ蓄えてきた筋肉が、以前よりもずっと、状態の良し悪しを僕に教えてくれていたから。



今週の土曜日に迫った県大会の組み合せが公表されたのは、昨年の12月19日・・・先日開催されていた全国大会に出場していた県代表校と同じブロックに入っているトーナメント表を見た時の僕は、愕然とした。

だけど、意外なほどに息子の反応は涼やかだった・・・もともとあまり感情を表に出すタイプではないが、焦りや混乱を隠そうとしている様子はなく、事実を淡々と受け止めているように感じた。

勝てる可能性はゼロではない・・・そんな強く穏やかな信念を感じた。

そして、その信念は、冬休み中の自主練に取り組む息子の姿勢で裏付けられた・・・「サポートする側が尻込みしてる場合じゃない」と僕を奮い立たせてくれる程に。

努力は必ずしも報われない・・・だけど、強く穏やかな信念をもって努力を続けることができたなら、確かな手応えに辿り着くことはできるのかもしれない・・・冬休み中、基礎体力の維持に努めながら、自主練の中で課題を一つずつ克服していく息子の姿を見て、僕はそう感じずにはいられなかった。

報われるとか報われないとかは、息子にとってはひとまずどうでもよかったんだと思われる・・・ただ純粋に「ちゃんとできるようになりたい」という一心で毎日を過ごしていたように思う。

そして、その成果として息子が身につけた手応えは、冬休み明けの練習試合の中で存分に発揮することができたと、息子が珍しく報告してくれた・・・そこには、息子がさらにバレーボールにハマる瞬間があったようだ。



待望の県大会公式戦を間近に控えてはいるものの、強豪校ではない息子達には必要十分な全体練習は確保されておらず、効果的な指導も正直期待することはできない・・・しかも、このタイミングで、息子達のチームのエーススパイカーが体調を崩しているようだ。

厳しいトーナメントを勝ち抜くための裏付けは心許ない。

だけど、やっぱり息子は、いや息子達は、誰も疑ってなどいないようだ・・・勝てる可能性はゼロではないことを。

だから僕も、大人な見解は潔く引っ込めて、予防線など張ることなく、ただ純粋に勝利に向かう息子達に精一杯の声援を送ってやりたいと思う・・・息子達の揺るぎない信念を誰よりも信じて。