3月18日に実施予定のJRダイヤ改正で、駅の廃止や、営業時間・営業期間を短縮する動きがあらわれています。
岩手県宮古市にあるJR東日本山田線の平津戸駅は、利用者が極めて少ないことを理由に、昨年3月のダイヤ改正から全列車が通過になっていました。
今度のダイヤ改正で、正式に廃止となります。
かつてこの駅は「日本でもっとも始発列車が遅い駅」として知られ、宮古方面の始発列車はなんと夜の19時9分でした。
廃止により隣同士となった松草駅と川内駅の駅間距離は、17.9kmにもおよびます。
北海道むかわ町にあるJR北海道日高本線の浜田浦駅も、利用者が少ないことを理由に廃止されます。
周囲は国道と原野しかなく、普通列車でも一部列車が通過します。
2021年に鵡川~様似が廃止され、わずかな距離しか残っていない日高本線。
26駅あったのが4駅になり、さらに今回3駅に減ることとなります。
北海道釧路町にあるJR北海道釧網本線の細岡駅は、利用者が少ないことを理由に、冬期閉鎖となります。
営業は4月25日から11月30日まで。
釧路駅から北へ4駅目で、釧路湿原のど真ん中にあることから、周囲はほぼ無人地帯が広がるのみでした。
隣の釧路湿原駅から比較的近いため、駅間を徒歩で道路移動する周遊プランもありました。
山形・宮城県境に位置するJR東日本仙山線の面白山高原駅と奥新川駅は、早朝と深夜の計5本が、通年通過となります。
付近は山岳地帯で、山道を上って到達できるキャンプ場やスキー場が1軒あるのみでした。
かつて近くに西仙台ハイランド、八ツ森という2つの臨時駅がありましたが、長期休止を経て廃止されています。
またこの改正にさきがけて、山形・福島県境のJR東日本奥羽本線の板谷駅と大沢駅も、2023年1月10日から3月26日まで全列車通過となることが発表されています。
これらの駅は、利用者がほとんどいないことから、「秘境駅」と呼ばれています。