大相撲で史上最悪😖💦💨の104連敗の記録を持つ序ノ口・勝南桜(式秀部屋)が7月の名古屋場所限りで引退しました。
電話取材に応じた師匠の式秀親方(元幕内・北桜)によると、今月7日に茨城県龍ヶ崎市の部屋で断髪式を行い、既に引退届も日本相撲協会へ提出しました。
名古屋場所終了後に勝南桜から師匠へ申し出があったというのです。
師匠は「本人から『体力の限界ということで引退させてください』ということで話がきまして。連敗が多かったもので、1つでも多く白星を重ねてもっと頑張ってもらいたかったんですが」と明かしました。
2015年秋場所に「服部桜祥多」のしこ名で初土俵を踏みました。
だが白星は伸びず、今年初場所で「服部桜太志」から「勝南桜聡太」に改名しました。
下の名前は将棋棋士の藤井聡太二冠にあやかったことで話題になりました。
ただ先場所で連敗は104まで伸び、そのまま土俵を去ることになりました。
連敗記録「104」は2019年初場所の6番相撲から始まりました。
2019年初場所は令和元年ではなく平成31年だったので、令和の時代は1つも白星を挙げられませんでした。
通算成績は3勝238敗1休、最高位は東序ノ口9枚目(2021年夏場所)と思うような結果は残せませんでした。
角界で最も番付の低い序ノ口を、デビューから抜け出したことが一度もありませんでした。
身長180センチ、体重86キロと力士としては小柄で、立ち合いで圧倒されることも多かったです。
ただ式秀親方は「彼の中でのレベルの話ですが、入門したときよりはずいぶん力をつけてきていた。連敗という意味では本人はきつかったと思いますが、ここまでよく我慢して、力もつけてきたと思うので。もっと辛抱して頑張ったら、1番でも2番でも勝てるように、勝ち越せるようにって思っていたのですが…」と思いを吐露。
一方で「本人は朝一番早く稽古場に降りてきて、稽古をまじめにやっていた。負けても負けても挑戦する気持ちは、本人の良かったところだと思います」とねぎらいました。
勝南桜は既に神奈川の実家に戻ったというそうです。
師匠は「まずは実家に帰って体を休めて第2の人生を考えるということなので。連敗記録は作ったかもしれないが、本当に一生懸命頑張ってきた。その頑張った気持ちを次の人生でも生かして頑張っていけ、という話をしました。挑戦することは諦めずやってきたので。これからもね。負けても、失敗しても、とにかく挑戦することは諦めず頑張ってほしい」と願いました。
なお、秋場所の番付編成後に引退届を出したため、番付上の現役最終場所は秋場所となります。
■勝南桜が持つ最悪記録(2021年名古屋場所終了時)
104連敗(歴代2位の89連敗もある)
本場所皆勤全敗30場所(うち4場所は八番相撲を含む8戦全敗)
本場所未勝利31場所
本場所連続皆勤全敗14場所
序ノ口34場所連続在位
序ノ口34場所連続負け越し(全場所で負け越し、通算連続負け越しでは歴代2位)
序ノ口通算負け越し235点
本場所100敗到達時最少勝利1勝
本場所200敗到達時最少勝利2勝
関取在位がない年間最多敗戦42敗(2017年0勝42敗、2019年1勝42敗(八番相撲1番を含む))