鵡川~様似間をめぐっては2020年10月27日、廃止予定日を2021年11月1日として国へ鉄道事業廃止届が提出されていましたが、その際、廃止日の繰上を実施したい旨の陳述が行われていました。
これを受け、国は鉄道事業法の規定に基づき、「路線の廃止を行った場合における公衆の利便の確保に関する意見の聴取」を12月8日に行いました。
その結果を踏まえ、国土交通省は関係者へ「廃止の日を令和3(2021)年4月1日に繰り上げたとしても公衆の利便を阻害するおそれがないと認める」と通知しました。
なお、日高本線の8割を占める鵡川~様似間は、2015年1月以降、高波や豪雨、台風により盛土や橋の流出などが相次ぎバスによる代行輸送が続いています。
なお、日高本線の8割を占める鵡川~様似間は、2015年1月以降、高波や豪雨、台風により盛土や橋の流出などが相次ぎバスによる代行輸送が続いています。
JR北海道は、その復旧をあきらめて廃止、バスなどへの転換に向けた沿線自治体との協議を進め、10月に廃止の同意が得られたことを受け、廃止届を提出しました。
廃止される区間は運休が続いているため、さよなら運転は行われず、運休したまま廃止となります。
廃止区間116.0kmという長さは日高本線の全区間の約80%にあたり、国鉄再建法に基づく廃止路線を除くと、2018年3月末に廃止された三江線を抜き、JR発足後最長です。
日高本線の一部廃止で、北海道の日高地方から鉄道が消滅します。