2013年、田中将大投手(楽天)が24勝0敗という驚異的な成績を残しました。
この24勝は全て先発で挙げ、しかも全てクオリティスタート(先発で6イニング以上3自責点以下)でした。
これが、現時点で日本プロ野球最後のシーズン20勝以上です。
プロ野球の現代のシステムでは、投手がシーズン20勝を挙げるのは困難になっています。
しかも、30勝投手は絶対に現れないだろうと言われています。
球団別に最後の30勝投手を挙げてみると…。
巨人 大友工投手 1955年 30勝6敗
ヤクルト 金田正一投手 1963年(当時は国鉄) 30勝17敗
中日 権藤博投手 1961年 30勝17敗
広島 長谷川良平投手 1955年 30勝17敗
ロッテ 小山正明投手 1964年(当時は東京) 30勝12敗
西武 稲尾和久投手 1961年(当時は西鉄) 42勝14敗(プロ野球記録)
ソフトバンク 皆川睦雄投手 1968年(当時は南海) 31勝10敗
日本ハム 土橋正幸投手 1961年(当時は東映) 30勝16敗
オリックス 森弘太郎投手 1941年(当時は阪急) 30勝8敗
歴史が浅い楽天は別として、阪神、DeNA(大洋、横浜時代を通じて)は球団史上30勝投手が誕生していません。
消滅球団では…。
松竹 真田重男投手 1950年 39勝12敗 (セ・リーグ記録)
2リーグ制後の30勝以上投手はセ・リーグはのべ9人、パ・リーグはのべ7人。
リーグ最初の30勝投手は
セ・リーグ 1950年 真田投手(松竹) 39勝12敗
パ・リーグ 1957年 稲尾投手(西鉄) 35勝6敗
オリックスは阪急時代を通じて2リーグ制後の30勝投手がいません。
前記の投手の中で、今も存命なのは金田投手と小山投手、権藤投手の3人だけです。
また、金田、権藤、長谷川、小山、稲尾、皆川、真田の各投手は野球殿堂入りしました。
なお、長谷川良平投手の野球殿堂入りは競技者表彰(記者投票で決定)ではなく特別表彰(選考委員の選考で決定)でした。
1960年代までは、エースが先発、リリーフと大活躍した時代だからこその記録です。