二軍のウエスタン・リーグ(阪神、中日、広島、オリックス、ソフトバンク)で、規定投球回に到達している投手が、たった2人しかいません。
同じ二軍のイースタン・リーグ(巨人、ヤクルト、横浜DeNA、日本ハム、西武、ロッテ、楽天)も規定投球回に到達しているのは3人だけです。
二軍の試合は暑い夏といえども、デーゲームが続きます。
いわば、高校野球と同じです。
加えて、今年の夏は猛暑ということもあり、先発投手が早いイニングで降板したり、監督やコーチが降板させたりしました。
一軍でも同じような現象が起きており、規定投球回に到達している投手はセ・リーグは9人、パ・リーグは9人しかいません。
(9月24日終了時)
2リーグ制以降、シーズンで規定投球回に到達した投手が10人を下回ったのは1954年のセ・リーグの8人だけです。
新聞では「投手10傑」(または15傑)と題して防御率ランキングが掲載されていますが、「10傑」にすらならないのです。
なお、防御率ランキングに入るために必要な規定投球回数は一軍は「試合数と同数」、二軍は「試合数の0.8倍」です。
近年では先発、中継ぎ、抑えの投手分業制が確立されていますが、それでも過去10年間、規定投球回に到達した投手はセ・リーグで平均14.5人、パ・リーグで平均14.6人となっており、いかに今年の数字が異例かが分かろうというものです。