
写真は東映太秦映画村にあった東映アニメミュージアムに展示されていた「白蛇伝」のポスターです。
なお映画村の東映アニメミュージアムは今年1月に閉館しました。
テレビアニメは1963年に放映が始まった「鉄腕アトム」(制作・虫プロ(旧))と「狼少年ケン」(制作・東映アニメーション)が最初ですが、当時はまだ白黒テレビが主流で、もちろんモノクロで制作・放映されました。
モノクロ制作だったので、使われた色は白、黒、グレーの3色だけ、グレーも3段階でした。
グレーが3段階とは少ないように思いますが、当時のテレビは画質があまり良くなかったのです。
台詞では「赤い服」とか「青い空」とか言っていたけど、テレビ画面ではグレーにしか見えませんでした。
1966年ごろから、カラーテレビが自動車、クーラーとともに「3C時代」「新三種の神器」と呼ばれて急速に普及していきました。
テレビアニメもカラー化されていきました。
その頃放映されていたアニメでは、例えば「魔法使いサリー」は第18話からカラー制作になりました。
「魔法使いサリー」は1966年12月に放映を開始したので、カラー化されたのは翌年4月でした。
当時の子どもたちは、サリーの着ていたワンピースの色が赤とわかって驚いたことでしょう。
その後、アニメはパソコンで作画されるようになり、使用される色の数と種類は格段に増え、陰影をつけるのも容易になりました。
アニメキャラクターのぬり絵で遊ぶとき、12色の色鉛筆ではどの色を使えばいいか、迷ったりするでしょう。

写真は「Go!プリンセスプリキュア」のぬり絵ですが、髪の色をとってみても、キュアフローラは黄色とピンクのツートン、キュアマーメイドはエメラルドグリーン、キュアトゥインクルはオレンジブラウンです。