着物大好きな皆さん

自粛ストレスを吹き飛ばしませんか

只今こちらに参加中

ゆき乃ママが、久々にクラブオープンしはったわ

えっと、やっぱり、同伴出勤で売上あげねば、うち、今失業中やさかい、懐(ふところ)寂しいんよね…。
(関西の方は、吉本新喜劇風に読んでね。
吉本と、関西弁と、京都弁が混ざってます)

お久しぶりやんかいさぁ〜
うち、ママに呼ばれて、クラブゆき乃に久々に出勤するさかい、同伴してくれへん?
え?無理?お安ぅ〜しとくさかいに、
なっ


ええやんかいさぁ〜〜。






いやぁ〜、うち、嬉しいわぁ〜

ほな、クラブゆき乃の前で待っててや。
うちも着飾って行くさかいにな
」

「先取りコーデで、バラ柄にショールレースをリメイクした自作の帯、娘と兼用のフォーマル草履でええな
」


「あっ、たぁ〜さん
来てくれはって、おおきに〜。

えっ
うち、肥えたて





「あ、ゆき乃ママ〜、お久しぶりどす〜。
たぁ〜さん、同伴出勤してきたから、うちに任せといてな〜。
ゆき乃ママは、いつみても、見目麗しゅうて、よろしぃなぁ〜。
ほな、あのVIP BOX借りるえ〜。
あ、これ、ママにお土産
。

日本酒🍶で、えろ、すんまへん。
呑んでみておくれやっしゃ、おくれやっしゃ〜〜」
「さ、たぁ〜さん、こっちのVIPBOXへどうぞ。
これ、ゆき乃ママがご贔屓にしてはる、京都の紫織庵さんのを移築したんよ。
設計は京都市役所の設計士さんと同じなんえ」
「ほな、まずは久々の再会を祝して、野菜スムージーカクテル🍸と、ナッツで乾杯🥂



あ、除菌おしぼりの上に乗ってるダイヤは、ゆき乃ママからのお持たせやねんよ、
奥さん、えろぅ、喜びはるわ〜

ちなみに、コースターは西陣織なんえ」
「え?このナッツ、なかなか美味いて?
そら、本場から取り寄せたやつやからね
」

(ナッツの本場て、どこやねん…)
「
さ、ほな、いつものボトル開けよか?

ちょっと〜、チーママ、例のアレ、持ってきて〜」
「
うん、これこれ
さ、どうぞ。


え?あ、このお酒と一緒に持ってきたんはね、
中国刺繍やねん。
これもお土産にどうぞ。」
やっぱり歳行ったら、弱なるなぁ〜。
ま、しょうがおへんなぁ〜

ほな、そろそろいつものん、飲みはる?


ほな、そろそろいつものん、飲みはる?
ママには内緒え〜。
こんな安いの、ゆき乃ママの店で出してるて、バレたら、うち、この店に置いてもらえへんさかいにな…」
「はい、
いつものんやで。
遠慮のぅ、
呑みよし〜」
「
ママ、今日は久々に呼んでくれてありがとう。

また、お店忙しかったら、うち、いつでもこさせて頂きますよって、
今後とも、よろしゅう、お頼申します〜。
ほな、うち、たぁ〜さんと、アフターやさかい、
お先に失礼しますね〜。
お疲れさんどす〜」
こうして「クラブゆき乃」の夜は、今日も暮れるのであった。
ところで、只今失業中であるホステスの、おきんは、
たぁさんに、とんでもないものを出していた。
もちろん、ママは知らない。
ま、これも、今は不景気ゆえ、粗利(あらり)を取るための、おきんの、ママへの気持ちでもあり、自分のふところ具合を考えてのものだった。
誰も攻める事はできまい…。