京友禅振興協議会所属の「染めの太田屋」さん
70歳男性の職人さん
まずは、
「日本三大友禅」とは
1.京友禅(京都)
他の友禅との違いは、箔(金箔等、色んな色の箔がある)があり、柄の色付けをよく見ると、内側に濃い色を入れてぼかしている
金糸で縁取りされているものもある
華やか
金糸、箔があるのは、京友禅のみ
2.加賀友禅(金沢)
柄の色付けをよく見ると、外側に濃い色をつけて、ぼかしてある
3.東京友禅
色数が少なく、シックな感じ
江戸の粋を感じる
【豆知識】
本物の友禅かどうか、見分けるには、生地の裏を見てください。
裏に染料が移っていれば、本物の染料で描かれている。
最近では、単価を下げる為、アクリル(画材)で描かれたものや、インクジェットのように、機械でプリントされたものが多いそうで、それは、裏まで染料が通ってないので、裏を見れば判る、と言われてました。
京友禅の表側
この友禅は、お話を伺った匠が描いたもの
京友禅の裏側
裏側も、こんな感じで、染料が染みてます。
でも、染料を使ってないのは、裏側は生地に何も移って無かったです
写メ撮ってたら、「せっかく撮って載せるんやから、ようわかるように、きれいに撮らんとあかんわ」と、何度も言われる、適当人間の私



そして、きれいに撮れるように、生地を持ち上げたり、シワなく広げて下さる匠



そこにも、こだわりの職人魂をビンビン感じた

金箔の間に挟んである和紙で、これが本当の「あぶらとり紙」
金箔を湿気から守る為
匠が、最後にたくさん、これを私にくれました。
箔を使い終えた後のものです。
箔も薄いけど、和紙も結構薄いです。
金を叩いて、薄〜〜〜〜くして、金箔を作るそうです
(それは、また、別の専門の職人が)
あと、たくさん頂いた、こぼれ話的な資料の内の一つ
次回は、箔押しのお話です
