真っ赤な長襦袢の意味 | 雨のち、くもりのち、時々はれ

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辛かった過去や趣味、お出かけ、日々の感じたこと等を書いてます。

前回の記事で、猫友さんからの頂き物の、真っ赤な長襦袢を洗ったのを載せましたが、


あの、真っ赤な長襦袢は、
「紅絹(もみ)の長襦袢」
というそうです。


着物ブロガーさんではないですが、私のブロ友さんで、とても器用で、着物もアンティークや、男物の羽織や長襦袢、丸帯を自分でといて、片側だけ使うように縫う(軽く結びやすい)、アンティーク帯は弱いので、二部式にして、大切に使う。

また、着物の着こなしを教わった師匠が、これまた、すごい方!

という、私にとっては、着物の師匠のような、ステキなブロ友さんがいますおねがい


いつも、着物の記事をアップした時は、アドバイスしてくれたり、色んな事を教えてくれますラブラブ



彼女から、あの真っ赤な長襦袢の事を教えてもらいました。

私も全く知らない事だらけなので、着物初心者の方には、ぜひ知って頂きたいと思い、記事にしました。


紅絹(もみ)の長襦袢は、紅花で染めてあり、洗ってあれだけ色落ちしたので、着ても色落ち(色移り)するらしく、足袋にも色が着くから、速攻、キッチンハイターに浸けて洗ってるそうです。


胴裏が紅なら着ても大丈夫だよ。と。


私は、猫友さんからの頂き物と、実家から持ち帰った、ほぼ新品の紅絹の長襦袢があり、
色落ちするなら、リメイクにも使えないし、要らないなぁ〜と思いました。

普段用に気軽に、気楽に着れると思ってたから。


更に、彼女に教えてもらったのが、

紅花で真っ赤に染めてあるのには、

1.保温性がある
2.万一、経血漏れしても目立たないように
3.魔除けの意味

が、あるそうです。
(昔の人の知恵)




私もネット検索したら、紅絹の長襦袢は、今は売っていなくて、アンティークをわざわざ探す人もいるらしく、絹が昔のだから、とても良い。

紅花の花弁で、最初のうちは、黄色っぽい色に染まるが、灰を入れ、手で、揉むように何度も紅色になる様に染めるから、もみともいう。


私の手が、真っ赤に染まった様に、素手で染めるので、手は真っ赤になるけど、血行が良くなるとかびっくり


あの真紅は、ポリエステルや、染料では、決して出ない紅だそう。


紬に合わせて、そでのたもとから、チラリと紅絹が見えるのが、また、色気もあり、お洒落でもあるそうですラブ



調べてみて、すごい代物なんだ!!
大切に着ないと、バチがあたるな!!
と思いましたアセアセ


私が持ってる紬は、どピンク、明るめのジーンズの様な色、落ち着いた赤。

皆、胴裏は、白だったと思うけど、チラリと見える真紅は、素敵そうキラキラ



私は持ってないですが、母に聞くと、銘仙は、昔の普段着で、軽くて着心地も良かったそう。

現代の技術で、何とか、昔の銘仙や、絹の感触、色、織り方を色々、開発、研究してるけど、まず、

絹が元の、蚕が食べる桑の葉。

今は、土壌の質が昔と同じには難しい。

織物は、縦糸と横糸で織るが、銘仙は、今の技術では、どっちか忘れましたが、どちらかの糸しか織れないから、柄が昔のようにはできないらしい。


私が子供の頃、自営で忙しい両親は、私ら三姉妹を母方の祖父母宅に預けていた。

山の中で、広い庭で牛に紐をつけて、一人散歩できるようにしてたり、

その庭に、テント?のような屋根をつけ、蚕が桑の葉を食べてて、その音が、雨の降る音に似てた。

蚕が繭を作る頃は、障子の小さい木枠に繭を張っていて、茅葺の屋根裏に、蚕の繭の障子みたいなのが、たくさんあった。


桑の畑の記憶がないのだが、田畑の肥料は、肥溜めだったり、腐葉土を作るために、残飯を田んぼ近くの小山の土の中に埋めていた。


夜空は、満点の星空、天の川で、夏には蛍がたくさん飛んでいて、それを捕まえて、蚊帳の中に放し、寝ていた。



今思えば、何と、贅沢な体験をしていたのだろうと思う。


子供の頃は、真っ暗闇の、川の流れの音だけで、トイレも汲み取り式だし、外にあるし、五右衛門風呂だから、火傷するし、怖いことだらけだったけどえーん



話が脱線して長くなりましたが、紅絹の長襦袢、色落ちを怖がらずに、紬とかに合わせて、隠れたお洒落を楽しみたいと思います。

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母の紅絹の長襦袢