借金返済中に感じた事 | 雨のち、くもりのち、時々はれ

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辛かった過去や趣味、お出かけ、日々の感じたこと等を書いてます。

隠し借金2回もやられ、私も働き返そうと思うも、保育料で全て消えてしまうのと、

「主人が作った借金を、なんで私が働いて返さなあかんねん!!

との思いから、節約生活と、主人にバイトさせた。


完済後、やっと冷静に私を振り返ってみた。



「なぜ主人は、借金までして、先物取引に手を出したんだろう…」



ある日突然私の脳裏に浮かんだのは、

まだ借金してるのを、私が知らなかった頃、

子供も三人になるし、マンションでは手狭になり、また、どうしても、この地域に馴染めなかった私は、一軒家の購入を主人に提案した。


額面から、新築は手が出ないし、マンションのローンもあるから、中古の一軒家を探し、不動産屋にも、マンションを査定してもらった。


マンションは、購入額の1/3位も下がっていて、不動産屋からは、マンションを賃貸で貸して、その賃料を二重ローンに充てる。


「頭金せめて三百万は無理ですか?」


と、聞かれ、その時は主人が家計を握ってたので、主人は「ない」と言った。

私は、子供たちの貯金を全て出したら、頭金に充てれるが、子供の将来の為に貯めているので、散々迷った挙句、

「ないわ…。

たった三百万も出せないなんて、情けないな…」

と、主人に言った事を思い出した!!


主人は、「先物取引でお金を増やそうと思った」と言っていた。

中古の一軒家、不動産屋の計らいで、値段も下がり、契約寸前までいったのだが、なぜか、私の心が、わさわさして、新天地に行ける嬉しさよりも、嫌な予感がして、

それに、二重ローンが引っかかり、

主人は、いつものように、

「私の好きなようにしたらいい」しか言わないから、

「やっぱりお金が不安やから、家買うの、辞めよう」と私が言った。

私の気持ちは、すっきりした。



話しを元に戻すと、つまり、私が

「お金が無くて情けない」と言った事にも、原因があるのではないか!?と思った。

主人は、自分より、人のことを考えるから。


最初は主人ばかり責めていたが、私にも原因があったんだ、と感じた。



そんな時、次々に借金が原因で失踪する知人が続出した。



1、私の友達の旦那が失踪した。

友達が色々調べたら、旦那はサラ金やら、会社の人や、会社から借金しており、給料明細も、旦那が作っていた(偽装して嫁に渡していた)。

友達は、新築一軒家を建てたばかりだった。

一年か、半年経った頃、無言電話がかかることがあり、旦那に違いないと思った友達は、

「怒らないから、何があったかは、解ってるから、とにかく無事で、家に帰ってきて!!」と数度、無言電話に出て、一方的に喋った。

ついに、旦那が「今、○○駅にいるけど、帰るお金が一銭もない」と言った。

友達は「今すぐ迎えに行くから」と。


その後、旦那は心を入れ替え、夫婦で一生懸命返済した。

やがて、二人の子供が、大学等で家を出る頃、友達は私に言った。

「今までは、子供が夫婦の間にいたから、普通にできたようなもので、二人っきりになったら、なんか、気持ちが…
この先、どうなるかわからん…」と。

でも、まだ夫婦やってる。



2、私の友達(女性)は、若くして産んだ子供を置いて出てきており、その後悔から、再婚した時には、三人の子宝に恵まれ、幸せになる為に頑張ってたのが、借金(内容は私は聞いてない)が旦那にばれ、彼女一人で家を出た。
風俗で働いていると聞いたきり、音信不通。

彼女の育ちや、初婚、それまでの人生も複雑だった。


3、主人の友達が借金で失踪。

何度も電車に飛び込もうと思ってもできず、浮浪者のように暮らしていたらしい。

ある日、家に電話をしたら、娘が出て
「もうすぐ運動会やから、お父さん、帰ってきて、見に来てな」と言われ、涙が出て、家に帰る覚悟ができた、と言っていた。

この人も、自転車操業で、数社からの借金に次ぐ借金で、ある日またお金を借りに行ったら、受付のお姉さんが「あなた、これ以上かりたら、返せなくなるから、やめたほうがいいですよ」と言われ、その時初めて我に返り、妻には内緒だから、返済するお金も、見通しも立たず、着の身着のまま失踪してしまったそうだ。


今は子供も社会人になり、金銭的な余裕は無いが、夫婦仲良くやっている。





これだけのことが、私の身近で起き、何故主人は失踪しなかったのか!?


やはり、あまり気にしない性格だから?


主人の友達いわく、

「返せると思うから、借りても失踪しない。

返せるからと、借りたけど、どうにもならなくなり、失踪する」


の、違いらしい。




2回目の借金が原因で、ある日突然、主人が失踪したら、子供二人抱え、身重の私は、先の生活よりも、精神的に崩壊していたと思う。


失踪しないでくれて、ありがとう。


手狭なマンションで、地域に馴染めないけど、


貧乏だけど、


私が働かなくても、なんとかやっていけて、

(当時、主人は二交代で、会社の景気も良く、給料、ボーナスともに、今から思えば十分すぎる金額だった)


風雨や寒さをしのげる家があり、子供が笑っていられて、こんな幸せなこと、

ないよね…


と、素直に心の底から思たら、嬉し涙が出て来た。


お金がないって、なんとも言えない位、情けない。




でも、私は、子供より、主人が大好きだった。





小さな幸せみつけ、



隣の芝生は青い。



もう、比べない。







つづく





今回も、お読み下さり、ありがとうございます星空



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