POPとは、そういう仕事だから仕方ないのは解ってるのに虚しい。
私はイラストレーターでも、画家でもないのだから。
そんな頃、もっとデザインの勉強を本格的にしたいと思い始め、時間的、経済的な面を考えて調べた結果、夜間のグラフィックデザインの専門学校(2年制)に行くことにした。
その時、私25歳。
結婚する気は無かったので、一人で生きていけるように。
又、父に怒鳴られたよ、
まぁ、想定内だけどね。
「今更学校行って、結婚はどうするんや

結婚せん気か
」

「結婚なんかできる訳ないやろ

一生結婚せえへんから、ええねん
」

もう、父に何と言われようが、私の人生、我が道を行くと決めてたからね、この頃の私は。
専門学校行くのに試験があったから、25歳にして、再度、国、数、英の勉強をし直し、卒業した高校の卒業証明書を取り寄せ受験。
たまたま、父の知人で私もよくお世話になっているおっちゃんが、私の卒業した高校に赴任中だったので、卒業証明書をお願いした。
おっちゃんは、「夢に向かって今から勉強するねんな~。偉いな。夢を叶えるのに遅いということはないで。
人間、幾つになっても勉強できるで。」
と言われたのが、心強かった。
そして、無事合格

が、専門学校から電話がかかってきて、「年齢的にも無理があるし、自宅から遠いし(電車で1時間)、片目が不自由ということで、就職は難しいと思うので、辞めた方がいいのではないかと思います。」と言われ、ショックだった。
「何もかも、充分承知で受験したし、片目が不自由とは自分では生まれつき、みたいなものなので、色盲ではないので大丈夫です。(色盲の人は、色が解らないのでデザインには無理)
どうしても行きたいんです
」

「まぁ、ご本人さんがそう言うなら…」
って感じで合格した。
その事を、おっちゃんに言うと、「舞の海も背が足りなくて、頭にシリコン入れてまで、新弟子検査に合格して努力して頑張ったし、千代の富士も小さな身体で頑張ったんやから、気にする事ないで。
自分次第やで。」
と、激励してもらい、私の迷いも吹っ切れた

こうして、
POP室で働きながら、その給料や今までの貯金で学費をまかないながら、夜間のグラフィック専門学校に通うことになった。
専門の勉強ができることに、心ウキウキ

今回も読んで下さり、ありがとうございました

なかなか更新できなくて、すみません
