もうすぐ退勤の時間だし、どうせなら、もっと早い時間に来てほしかったと思ったのですが、まずは入室してくださったことに感謝をしつつ、私は応対を始めました。

 

 私は、彼女のチャットネームを見て、少し気持ちが高まりました。何故なら彼女の使用していた名前の漢字二文字は、いずれも私にとって思い入れのある漢字だったからです。

 

 私が自己紹介をすると、彼女も新潟に住んでいることを教えてくれました。チャットルームに女性が入ってきても、実際は同県の方はとても少ないのです。そんなことも嬉しさを増してくれました。

 

 彼女との会話は、流れるように進みました。私が経験するほとんどの場合は、相手の女性のレスは、ほとんどが短文で、しかも返信に時間がかかるものでした。しかし、彼女のレスは、結構早くて、内容にもリアリティが感じられました。彼女は結構チャットに慣れているという印象を受けました。

 

 彼女はSM経験があり、どんなことをしてきたのかということも教えてもらいました。退勤前のわずかな時間でしたが、楽しく話を弾ませることができました。