その日は突然に訪れました。知人の依頼である女性を縛ることになったその日のことです。彼女に緊縛されての快楽責めおよび、電マのすごさを知ってもらうために、彼女の秘所に電マをあてがった時です。

 

 電マはスイッチを入れても、うんともすんとも言いません。「ああ、また接触不良か」

私は根元のコードを掴み、いろいろその向きを変えてみました。前回まではそうすると、急に思い出したように動き始めるのですが、今回は何をやっても全く反応しないのです。これではどうにもなりません。ついにこの電マも終わりの時がやってきたか…。

 

 プレイの途中で私はこの電マに対し、あきらめの気持ちと、これまでありがとうの気持ちが交錯しました。そして、こんな言葉を漏らしました。「長いこと使っていたけど、どうやら断線したみたいだから、もう駄目だなあ~」

 

 その時です。その場に一緒にいた知人男性が、私に話しかけました。