対面を果たしたといっても、彼女は助手席、私は後部座席です。正対していたわけではありません。
私は運転席と助手席の間に体を少し乗り出すような形で彼女に話しかけ、彼女は顔を斜め後ろに向かせながら話をすることになりました。
ここからは、私のトークタイムです。私がどれだけ彼女の興味を引く話ができるか。それによって、ホテルで彼女を縛れるかが決まります。
私は、緊縛の良さについての話や、過去の緊縛をした女性の話などをいろいろ話しました。彼女は私の話に目を輝かせて聞いているような気がしました。でも、それはM女の願望のまなざしではなく、自分の知らない世界の興味というまなざしのように思えました。
彼女は接客を生業とする職種についているとのことで、私の話に合わせて聞いてくれます。聞き上手だという印象を受けました。でも、間違いなく興味を深めてくれたようです。
そこで、私は、「よかったらこれからホテルで体験してみませんか」
と提案してみました。