日付が変わった頃 ようやく目が覚めた

オットが用意してくれた鍋を 小鉢に一杯だけレンジで温める

どんなものも何十倍のしょっぱさになってしまう私のために

味は素材の味のみ

薄くて味がないけど

どんなご馳走より美味しかった


人参ジュースをスロージューサーで作って

辛子明太子ご飯

塩分控えめの私だが 今日だけちょっと特別だ


日付が変わる前の6/11

半年間続いた最後の抗がん剤の日だった


ずっとこの日が来るのを目標に頑張ってきた

思いもよらない辛い副作用の日々に

毎日オットに愚痴ってた日々

ポジティブに考えたくても

ネガティブに

辛い 辛い と思わずにはいられない毎日だった



そんな日々もあと少しかもしれない


希望の抗がん剤最終日


はずだった



結果からいうと



ドセタキセルとかいう抗がん剤投与中

突然

胸が苦しくなり

息をすると大量に咳き込む

咳は止まらなくなり

息をするのが苦しくなる

咳をしすぎて吐きそうになる

涙が止まらない


突然に

息ができない感じに襲われ

パニック!


抗がん剤はすぐに止められる

ステロイドの点滴になったようだ


周りは一気に慌ただしくなり

沢山の看護師さんとお医者さんに囲まれてる模様

でもそれすらも

朦朧としてしまう


こんな時でも

咳をしすぎて

尿漏れしないか不安になるワタシ

(更年期ババアあるある)

吸水パット

つけてくればよかったと後悔


しばらくすると

レントゲンの機械がやってきて

ベッドにいながら 撮影




だんだん

呼吸が楽になる

咳がだんだん少なくなる

息をしても苦しくない


あー

助かった!

「死ぬかと思った‼️」

マジで思うセリフ


しばらくしたら

まったく普通に戻っていた



入院する事になっていたらしいが

すぐに戻ったので

自宅に帰れることになり

オットが迎えに来てくれた


今日は私の診察に同行の為

会社を休んでくれていたのだ

本当に助かった


ステロイドの点滴のせいか

とにかく眠くて

フラフラしていた


フラフラしていても

精算やカードの手配は私だ

日常業務に疎いオットは

こういうことが出来ない

歩くのも大変なのに

車を玄関まで持ってくる気遣いはなく

死にそうになりながら駐車場まで歩く

支えなし

来てくれただけでも有難いが

やっぱり

がっかりポイント多し


仕方ないか


ウチに着いたらベッドに倒れ込み

そのまま爆睡

ウィックもストッキングもそのまんま


日付が変わるちょっと前

起きた次第



朝からずっと食べてなかったけど

お腹は空いてない


でもオットはわたしのために

大量の鍋を作ってくれていた


ガッカリポイントも多いオットだが

すごーく優しくて驚きポイントもあるヒトだ


ありがとう オット‼️



最後の抗がん剤は

中止になってしまったけれど

よく頑張った

わたし


偉かった‼️



そして

日々

わたしの愚痴に付き合ってくれたオットに感謝


心からありがとう❤️