小泉・竹中売国奴コンビによる構造改革が始まって以来、日本でもおなじみになった言葉。
具体的にいうと、レバレッジとは自己資金に対する借入金の比率のことで、「大きなレバレッジをかける」とは自己資金に対して多額の資金を借り入れることを意味する。
たとえば、100万円の自己資金を持った人が自己資金のすべてを使って株を買う場合、100万円分の株と自己資金はイコールなのでレバレッジ1倍となる。
具体的にいうと、レバレッジとは自己資金に対する借入金の比率のことで、「大きなレバレッジをかける」とは自己資金に対して多額の資金を借り入れることを意味する。
たとえば、100万円の自己資金を持った人が自己資金のすべてを使って株を買う場合、100万円分の株と自己資金はイコールなのでレバレッジ1倍となる。
仮に株価が110万円になれば、利益は10万円。
利回りは10%だ。
ではレバレッジを2倍にしたらどうなるか?
ではレバレッジを2倍にしたらどうなるか?
50万円の自己資金で100万円分の株をかう。
足りない50万円は借入金だ。
順調に株価は上がり、110万円で利益を確定させ、50万円は返済。
利益は同じ10万円だが、投資した額は50万円だから利回りは20%にアップする。
もしレバレッジが10倍なら?
もしレバレッジが10倍なら?
自己資金10万円で100万円の株を買い、110万円で売り抜く。
10万円の投資で10万円の儲け。
利回りは実に100%だ。
ここで気がつくと思うが、多くの人が契約している住宅ローンは非常にレバレッジの効いた投資と見ることもできる。
ここで気がつくと思うが、多くの人が契約している住宅ローンは非常にレバレッジの効いた投資と見ることもできる。
自己資金500万円で4000万円(3500万円のローン)のマンションを買えば、レバレッジは8倍だ。
そこで、2000年から2005年前半のアメリカの住宅バブル並みに市場価格が上昇したらどうだろう?
そこで、2000年から2005年前半のアメリカの住宅バブル並みに市場価格が上昇したらどうだろう?
単純計算で4000万円だったマンションが売却時には6000万円になる。
利益は2000万円で、利回りは実に400%だ。
もちろんこれは株価も不動産価格も上がる上でのバラ色の試算だ。
上げ相場では、レバレッジをかければかけるほど、笑えるぐらいに儲かる。
しかし、もし下がった場合はどうなるだろう。
しかし、もし下がった場合はどうなるだろう。
100万円の自己資金で100万円分の株を買う。
相場は大きく崩れ、株価が50万円になってしまった。
損切りのために売却する。
手元には50万円の自己資金が残るが、投資利回りはマイナス50%だ。
ではレバレッジ2倍で高利回りを狙っていたら?
ではレバレッジ2倍で高利回りを狙っていたら?
手元に残った50万円は借入金の清算のために飛んでいき、投資利回りはマイナス100%。
つまり手元には1円も残らない。
それでも精算できるなら、ゼロから裸一貫で再出発できるのでまだマシだ。
それでも精算できるなら、ゼロから裸一貫で再出発できるのでまだマシだ。
これがレバレッジ10倍なら、10万円の投資の末に40万円もの借金が残ってしまう。
では500万円の頭金で購入した4000万円のマンションが2500万円に値下がりしたら?500万円の自己資金は消え、1000万円のローンだけが残る。
つまり、下げ相場ではレバレッジをかければかけるほど、涙も枯れるほど損失が大きくなってしまう。
ここでサブプライムローンでの住宅購入を思い出してほしい。
では500万円の頭金で購入した4000万円のマンションが2500万円に値下がりしたら?500万円の自己資金は消え、1000万円のローンだけが残る。
つまり、下げ相場ではレバレッジをかければかけるほど、涙も枯れるほど損失が大きくなってしまう。
ここでサブプライムローンでの住宅購入を思い出してほしい。
貯えのない低所得者も家を買える、頭金ナシでもアメリカンドリームが叶うと宣伝されたサブプライムローン。
多くの人が、自己資金ナシで住宅を買った。
レバレッジは無限大。
ただし、理屈では住宅価格が1ドルでも下がれば、即担保割れ。
ただし、理屈では住宅価格が1ドルでも下がれば、即担保割れ。
それでも「住宅価格は上がり続けるのだから大丈夫」なはずだが、バブルの波が引いた時に見えてきたのは、ギャンブルに負け、家族ともどもホームレスになる人々の姿だった。
これがレバレッジという魔法の危うさだ。
これがレバレッジという魔法の危うさだ。
<銀行による「詐欺」被害 みずほ銀行 サブプライム>