旅に出ると、道徳心について考えさせらる。


ローマ•ティブルティーナ駅に向かうローカル線に乗っていたのですが、ある駅で黒人さんカップル(黒人さんっていい方は良くないですが、アフリカ系と決めつけるのもできないので、あえて黒人さんと呼ばせてください。)が乗ってきました。


イタリアでは、時間指定のないローカル線などの切符は、電車に乗り込む前に機械を見つけて刻印しないとその切符は有効と扱われません。刻印していないことが見つかると悪質な場合は罰金ありです。(何をもって悪質となるかは車掌さんの判断だったりしますのでまちまち。)

ただ今回、ローマ•テルミニ駅も、ローマ•ティブルティーナ駅も、刻印機が全く見当たらない!!

テルミニではかなり探しましたし、トレニタリアの職員にも訪ねましたが見つからず、車内で車掌さんを待つことにしました。

ルールとして、乗り込む前に刻印できなかった場合、自分から車掌さんの元に言って申告する、というものがありますが、

小心者の私は、本来なら落ち着いて乗っていられる時間を、ソワソワ車掌さんを待ちながら乗るのが好きではなく、出来るならこれは避けたいのです。しかし時と場合により、避けられません。
それに、正直あらぬ疑いを掛けられたりするかもしれないという嫌な妄想も働きます。また、車掌さんが回ってこないで、目的地に着いたりもします。その場合肩透かしですが、買った切符は次回また使えたりもします。(違反なのかな?)

それらをひっくるめて嫌なんです。落ち着かない。

だから、今回乗り込んだら車掌さんが来てくれたので、すぐに事情を伝えて、刻印チェックをしてもらい一安心していました。

話を戻し、その黒人さんカップル。

乗ってくるなり、スピーカーで音楽を聴いている。

うるさめの音楽。

もうこの時点で迷惑です。

が、何も言いませんでした。怖いし笑

そしたら車掌さんが現れ、切符のコントロールをしました。

彼らはチケットを持っていませんでした。

車掌さんから『チケットがないなら、君たちが僕のところに来ないといけないんだよ、わかった?』ってお小言を言っていました。

切符の清算をし、その時はそれで終わりましたが、その数十分後、車掌さんがまた通りかかった際に、

『もう過ぎたよ!わかってる?』って声をかけたのが聞こえました。


つまり!

彼らは1区間かまたは短い区間分しか申告せず切符を購入していたようです。


てか!!

彼らより前から乗っていた私は2.60ユーロの切符を買っていました。

その金額でそんなにケチります??キョロキョロキョロキョロキョロキョロ

もちろんそれぞれいろんな事情があるでしょうが、君たちは絶対遊びのためにローマに行くんでしょうよ。。


全く悪びれる様子も心配する様子もなく、堂々と談笑し続けて、ローマ•ティブルティーナ駅に着いたのでした。

黒人さんみんながこうではないはずです。
現に近くにいたほかの黒人は礼儀正しく、普通に切符を持っていましたし。


だけど、黒人さんでこの手の方に出会う確率が高いのは事実。


なんだかなぁ、と考えてしまいました。