昔三年ほどお付き合いしていた方がいまして、彼と出会った頃は研修医をしていました。

お医者さんの卵です。

彼のご実家はあまり裕福ではなかったようで、彼は優秀だったけれど、あまりお金をかけずに、医大に進学したそうです。つまり塾も特待生だったとか。大学ももちろん奨学金。親御さんの考えでは、高校までは親が面倒みるが、大学からは自分でなんとかしろ、という感じだったみたいです。

そこに関しては尊敬したし、優秀なことは事実だから素直に凄いなぁ、と彼を見ていました。


だけど、付き合って一カ月くらいたったある日、コンビニに二人でいったとき、彼が持つカゴに、私は牛乳パックに入ったお茶かなんか選び、何も言わずに入れました。

二人のカゴだと思ったし、100円のものだったから、軽い気持ちで。

そしたら、家について、真剣な顔で、

「僕はビックリしたよ。〇〇(私の名前)100円を稼ぐって大変なんだよ…」


つまり、当たり前のように自分の飲みものを“彼の”カゴに入れたことに彼は彼で驚いた、と。
今思うと、昼も夜も働きづくめの研修医で、薄給で、イライラしていたんだと思いますが、その時の私の衝撃もすごかったですショボーン


その頃からお金に対しての価値観にはズレがあったのですが、当時私がまだ学生だったので、彼を尊重し、素直に謝りました。疑問は持ちながら。


その後、医者となり、ただまだ若いのでストレスだらけだったとはおもいますが、給料もあがりました。

それでも、お金に対する価値観はズレたまま。いつも爆発スイッチがどこにあるのかわからず、ビクビクしまていました。

結局、お金だけではなく様々な価値観がかみ合わず、ストレス?のせいか女性特有の疾患をわずらい、それをきっかけに彼との付き合いを負担に感じている自分に気づきました。


人って、例えお金持ちになっても、性分は変わらないんだなって感じたので。


そして、私はお金によって自分を抑え付けられたり、感謝をしいられたりするが好きではなく、だったらお金がなくてもいいや、と感じるタイプなんだとわかりました。


お金によって、自尊心失うなんて馬鹿げてる。


そう思いました。

主人は、また彼も育ちは経済的にも環境的にも不遇でした。しかし、なぜか彼のお金の使い方はいつも綺麗に見えました。

出会った頃は契約を切られ、無職の時でした。人生の苦しい時期に出会いましたので、普通なら、そして私ならお金により執着しそうです。でも、彼はそういう素振りは本当に最小で、今とあまり変わりませんでした。
苦しい時でも金額に関係せず、必要なお金だと判断すれば出したし、ダメな理由もいつも明確。
無駄な買い物はしないし、必要なものはいいものを吟味して一番お得な買い方をする。とてもよく調べてます。

私はお金がないと感じたら、あらゆる支出を出し渋りますが笑笑、隣で『これはこうこうこうでら必要な支出だよ。そう考えると高くないと僕は思う。』と助言をもらうと、その感覚は改めて素晴らしいな、と思い知らされます。

お金はいくらある、かではなく、どのように使うか。

こういう相手となら、たとえお金持ちになったとしても、お互いストレスなく付き合っていけると思います。


こう考えると、私もお金に執着してますね笑笑

まぁ、生活を共にする上で、かなり重要なことですからねニコニコ