約2ヶ月ぶりのコレペティレッスンに行ってきました。

昨年の11月ごろ、稀に見るほど歌の調子が悪い時期で、精神的にも落ち込んでいたせいもあって、何をどうしても改善しない、今思い出してもとても辛い時期でした。(ま、いまもまだ長い冬休み空けで、全然本調子ではないですが。)そんな時はさすがにコレペティのレッスンでは持ち上がらずで、歌の先生のレッスンに泣きつきました。歌の技術的な異変をシビアに指摘してもらい、「あぁ、これは精神的な落ち込みが、歌う姿勢やブレスの仕方、また歌に必要なある程度のgrinta(やる気)を失わせていたんだなぁ」と気付くことができました。と同時に、コレペティのレッスンは、ある程度調子がノーマルな時に行くべきだとも感じました。コレペティの先生自身もどこか一線を引いているように感じました。自分の関与できる範囲か否か、と。

これまで、私も数人のコレペティと言われる先生のレッスンを受けてきました。
ミラノにはたくさんのコレペティを名乗るただの伴奏ピアニスト、または歌い手がいますので、注意が必要です。もちろん、そのような方のレッスンが全く意味がないとは思いません。必要な助言もたくさん頂けるはずです。ただ、わかっておくべきだとは思います。
コレペティと名乗れる人は、イタリアでもそんなに多くはいないはずです。たぶんその方々の多くは、劇場で働いていたことのない方々です。もしくは、ある一時期だけとか。
3年くらいミラノにいた友人に、ミラノのコレペティの先生を紹介してもらったら、名前の上がった方が全員コレペティではなかったのは衝撃的でしたし、とても悲しい話です。そりゃ、カモにされちゃいますよ。。。この辺の話はまた別の機会にします。すでに長くなりすぎているのでニヤリ


私の先生について書くと、彼の、私にとって良いと感じるポイントは、

①日常的に一流の劇場で活躍されてる歌手とお仕事をしているので、現役の良い耳を持っていること。

②今現在の劇場の慣例を知っているので、その情報が新鮮なこと。

③教え方が柔軟で、一方通行な押し付ける形のレッスンをしないこと。(自分の感覚を素直に言える。)

彼はヴォーカルコーチなので、より声に言及します。
それを嫌がる歌い手が多いのも事実。

彼とは目指す方向がかなり近いとも感じるので、私は信頼しています。

ただ、いかんせん歌い手ではないので、アプローチの仕方、教え方までは正しいとは限りません。疑問を感じたら、そこは流して、目指す方向だけを理解し、勉強すればとてもいいと感じています。言うのは簡単ですけどね口笛