ゆいちゃん また あおうね!

 

いよいよ家を出発する時間になって、

みるこもお別れをしてくれました。

 

一緒に遊ぶことはなかったふたりだけど、

通じ合うものはあったのかな。

みるこが何かを話しかけている様子に胸が苦しくなったけど、

単に苺をねらっているだけかもしれないと思ったら、少し笑えました。

 

イチゴイチゴイチゴ

 

火葬の時間ギリギリまで一緒に過ごしました。

ゆいこのふわふわな毛を撫でていると、

あんなに泣いたのに、また涙が込み上げました。

 

愛した分だけ悲しいんだって。

愛した分だけ涙が出るんだって。

そうしたらもう遠慮なく、気が済むまで泣きました。

 

それから最後のお別れをして、

ゆいこが陽炎の中、お空に昇っていくのを見守りました。

 

30分後、ゆいこは小さな白いカケラになりました。