2週間だけ…
1日1度だけの上映。

仕事に練習に明け暮れる最近なので、
時間を作るのも大変だけど、

これだけは見ときたい。





これまでも、何度もフラメンコの映画は見てきたけど、
これは一番…フラメンコの真髄を見せてくれた。


最近、ひとつの芸術として洗練されてきたフラメンコ。


ともすれば、
踊りだけのことをそう呼ぶと思ってる人も多い。



でも、ほんとは歌から派生した。
ものすごく、土臭いもの。



カンテと呼ばれる悲哀に満ちた歌。

歌詞を聞くとびっくりすることも多い。


ものすごく暗い歌詞を
ご機嫌なメロディに乗せてることもあるし、

普段の生活をただつらつらと、
日記のように歌ってるのもある。




でも、どれもが心に響いてくるのは間違いないのです。





この映画では
少年がフラメンコを踊るシーンがある。

その瞳はとても輝いてて、
一途にフラメンコに憧れ、
そして少年の生活の一部になってる。


こんなふうに踊るフラメンコをみることはそうない。


プロはその技術を磨き、何かを目標に踊るし、
私たちみたいなのは、その真似事でしかない。

生活の中にあるフラメンコを感じることなんて
そうそうない。




ギターの音色も、
カンテの声色も、

踊りの伴奏ではないということ。


私たちも練習をしていて
それを何度も教わるけど、
これがなかなか…。。



この映画は
それらのことを伝えてくれるものだったような気がする。






あと三週間だ。