それは予想外の「音」から始まった。 | aterlie 23-43

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ミクストメディア魔法技師 わちこのブログ




先週末

東京の鷺ノ宮にある古民家asagoroにて

音楽家・打楽器奏者である松本一哉さんのライブがありました。


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全国各地を回ってこられた

アルバム「水のかたち」リリースツアーの56回目であり

千秋楽。




いちばん近くで「音」を体験したいと

早めに会場へ

しっかり一番乗りで特等席に座る。


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開演。



「ジャッ。」

それはサンドペーパーを擦った音から始まった。



さっきまでざわついていた

場の空気が一気に変わる。




私が松本さんのことを

この人すごい。と思うのは発想の柔軟さ。




「○○はこういうもの」という概念を

いとも簡単にぶち破ってくる。




色んな音具が並ぶ中

最初の一音が

サンドペーパーですよ。




「やられた~!」って思う。

この「やられた~!」っていうのが

嬉しくてたまらないのです。



誰かや何かを通して

想像や予想を越えて

そうくるかっ!って思う瞬間は



この世界の面白さを

新しい側面を

またひとつ

知ることができる瞬間でもあるからニヤけます♪




松本さんはそれを「音」の色彩で体験させてくれる人。

波動のひとつひとつを追いかけ

時に繊細に

時に厳しく紡ぎながら波紋で飛ばしてくる人。




音のスタンド使い(笑)



実際に目の前で聴いていた私の体温が上がってしまい

しばらくたいへんでした。




ライブは即興演奏。

シンギングボウルの使い方だけでいうと

マレット(バチ)で叩いたり

スティックでふちを擦って音を出したりするのがほとんど。



でも松本さんの場合

もちろん用途も違うのだけど



シンギングボウルに鉄の玉を入れる。

それを揺らす。

なんですよ。



その他にも



例えばトライアングル。

もしあなたなら、どう鳴らしますか?



音楽の時間で習ったイメージだと

鉄の棒で「チーン」って叩く感じかな。



松本さんは違うんです。



叩いて回します(笑)←この音がものすごくいい!



例えば鈴(ベル)

叩いて「チーン」ではありません。



ナウシカの持つ「蟲笛」のように回します(笑)



「森へお帰り」のごとく

「自分の魂のもとへお帰り」な気持ちになります。



あっという間の1時間。

ずっと聴いていたいって思いました。


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ライブを終えられたあとの一枚。リリースツアーお疲れさまでした。

また聴きに行きます♪


松本さんの最新出演・公演 →melting-point-装・体・音の融点

→松本さんtwitter

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ライブ特典で頂いた未発表音源。これまたいいのだわ♪




人間ひとりひとりの存在が持つ才能って

ほんとに凄い。刺激を受けます。



私のまわり。素敵な人たちだらけだ。