ミュージシャンでもバンドでも、何らかの男性アーティストに女性ファンが多いと見下しの対象になる現象なんとかなりませんかね。
 自分が女だからってのもあるんですが、ものすごく嫌なんです。だって、自分の好いているものが貶される理由が「ファンに女が多いから」ってどうしようもなくないですか?それを好きになったことも、自分が女であることも変えようがないことじゃないですか。
 「女のファンは音楽じゃなくて顔しか見ない」「女のファンはミーハー」「あいつらと同じものを好きだというのは恥ずかしい」そんな言葉理不尽じゃないですか。そもそもいくら顔が良くても音楽が良くなければ聴く気になんてなりませんよ。ミーハーで何が悪いんですか、人に危害を加えない限りそんなこと自由じゃないですか。あと、男なのに女が好きなものを好きでいるのは恥ずかしいってなるとしたら、それはむしろ男性への抑圧という形で働いてるじゃないですか。女ファンが多いことを悪とすることで、かえって男の人が好きな音楽を好きと言いづらくなるのは問題ではないのですか?
 悲しいのは女性ファン自身が上記のような意見を言うことです。自分の「好き」に堂々とすることは何も悪くないのに、女性ファンであることにスティグマを感じたり自分と同じような女性ファンを不快に思ったりってとても悲しいことだと思うんです。
 ファンの性別にあれこれ言うの、本当に平成で終わりにしてほしいです。令和に持ち込まないで。

無事フジファブリック大阪城ホールが終わった。1週間ずれてたら台風だったんだもなぁなんて思いながら、なんとなく信じられない思いで当日を迎えた。前日には尼ヶ崎で「100周年言うてはる先輩」ユニコーンを心底楽しく観ていたわけで、自分の中には心持の落差があった。

席はPA卓のすぐ前で、正直見えづらい。PA卓には原田さんがいらした。センスのいい客入れBGMや、メンバーによるゆるゆるな開演前アナウンスはいつものフジファブリックのライブの雰囲気を醸し出していた。それでも心はどこか不確かだった。会場中が祝祭となんとも言えないそわそわ感に溢れていたような気がする。
大阪城ホールは音の抜けがいい。とにかく音が真っ直ぐに届く。だから総くんが「僕たちとみなさんの2つの夢が叶う」とか「全員幸せにします」と言う言葉も何もかも胸に突き刺さる。とんでもないライブだった。あらゆる感情が揺さぶられた。はじまりのうたはどこまでも幸せで、星降る夜になったらはきらびやかだった。バウムクーヘンと赤黄色の金木犀では訳もわからず泣きじゃくった。なんで自分が泣いているのかすらわからなかったが、息もできず前も見えないくらいに涙が出た。赤黄色の金木犀の背景に映る志村正彦は、どれもとてもいい顔をしていた。期待外れなほど感傷的にはなりきれず?感傷だったかすらわからない。ECHOのギターは号泣しているようだった。あの大阪城ホールという広い会場で聴くアコースティックの透明は優しくて伸びやかだった。そうだ、フジファブリックは広い会場が似合う。GreenBirdだって開場中に羽ばたいていたじゃないか。そんなことが胸を打ったかと思えば、FEVERMANで会場中を踊りの渦に巻き込んでみたりする。STARはこの会場で演奏されるべき曲だ。しかし、「めぐる想いは置いといてさあ行きますか」というガムシャラなスタートが「闇を切り裂けさあ鳴らそう遮るものは何もない」という自信に満ちた歩みになったのだと思うと感慨深い。最後の最後が破顔だったのが象徴的だ。もちろん、アンコールの桜の季節も会いにもこのバンドの大事な節目だ。特に会いには総くんが初めて舞台で歌った歌だ。こんなに広い会場で自信を持ってこの歌を歌う彼が観れて本当に良かった。

とにかく思いつくままに書き殴ってまとまりなどは何1つない。まだ心は大阪にある。
ダイちゃんのスカイダイビングはFABchに上がりますか?
ユニコーン100周年ツアー「百が如く」のゲームブックでの料理対決に載っていた料理を作ってみた。と言うだけのことである。


ぬいにみまもられるABEDON氏の「わーいおじや」
明太子とウィンナーが入っている以外は普通のおじやである。明太子もウィンナーも塩分濃度が高いので、塩はいれなかった。
味としては明太子はまぁいいのだが、問題はウィンナーである。真っ赤なタコさんウィンナー。普段こう言うものはあまり食べず、ウィンナーは粗挽き派なのでどうも食べつけない。そもそもまったくもっておじやとウィンナーが調和しない。これ入れなかった方が良かったんじゃないかな?



第二弾は川西さんの「ぺぺ・コウイチーノ」
これは料理対決でも優勝したものなのでかなり美味しかった。多分、アサリの臭みがリンゴジュースで消されているのが美味しさの秘訣なのではないかと思う。これは優勝するわ。


まぁなんだかんだ一番美味しかったのはダイちゃんの恋するパスタだな。ただ、これは材料をケチって生クリームを牛乳にすると分離して全然おいしくないので注意してほしい。でもこれが一番おいしい。

何年待ちわびていたかわからないイベントである。冗談抜きに、つれづれなる昼間宵居風呂の中家事の最中になんども「こんなことがあったらいいな」と考えた。そして、そんな日は来るかもしれないし来ないかもしれないと曖昧に期待をしていた。だから、5月のあの日に発表があったときは混乱した。夢を見ているのかもしれないと思った。現実だと認識したとき、一気に胃が痛くなった。何度か、ライブ時に胃腸炎になったり熱を出したりしたこともある。父親も伯父も突然死している。人生何があるかわからないので、当日を無事迎えられるのか不安で眠れないときもあった。ほとんど病的ともいえる2ヶ月を過ごし、どうにか当日残業の後に会場に入ることができた。
フジフレンドパーク2018/07/14。フジファブリックとユニコーンの対バンである。

まずはユニコーン。今年初めてのユニコーンだった。フジフレンドパークのバックドロップの前におじさんたちが立つというだけで、もはや感無量である。
配置はここ数年とガラッと変わり、OH!MY RADIOを意識したような、半円の配置になっていた。
セットリストは各所に載っているので割愛するが、まさかのセトリだった。FSMが1曲目に来ることも、スターな男やおかしな二人や××といった往年のキラーチューンが聴けたことも、なによりもここ数年全く演奏されていなかったデジタルスープがセトリ入りしたこともすべて予想外で、あまりのことにずっと興奮していたように思う。MCでは奥田さんがバックドロップを指し「コレに呼ばれた」と言ったり「フジファブリックとフジロックとで日にちが近いから混ざりやすい」とぼやいたりするくらいで、フジとの関わりにはあまり言及されなかったように思う。
そして、台座(ダイザー)に躓いて尻餅をつくABEDONさん。ほんと気をつけてください。

そしてフジファブリック。このフレパも毎回セトリが違うので、今回も予想はできなかった。まさかB.O.I.PとTEENAGERが入るとは!B.O.I.Pは去年のファブリックシアターでアコverは聴いたものの、バンドverはライフラツアー以来5年半ぶりくらいではないだろうか。アウトロのラストで片足でバランスをとりつつギターを弾く総くんが素敵だった。
MCではダイちゃんが「楽屋で阿部さんと『キーボードが居るバンドっていいよね』」と話していたことをあかしたり、総くんが「志村君と会ったときに『フジファブリックはユニコーンのようなバンドを目指したい』と言っていて、ポップだけどへんてこな音という目指したいところはすぐにわかった」と述べるなど、両バンドのファンとしてはにこにこしてしまう話をしたりしていた。
フジファブリックがユニコーンの影響を強く受けていることはたびたび指摘されることではあるが、もちろんあくまでもそれは「めざすスタイル」として抽象化されたものであり、サウンドは決してユニコーンの亜流などではない。だからこそB.O.I.Pの仮タイトルに「ちょい迷惑」というユニコーンオマージュにできるし、しかもB.O.I.Pはフジファブリックサウンドとして唯一無二のものとなっている。仮タイトル「イエロー」の曲ではないが、どんなにほかのアーティストの影響が強くても、フジファブリックはフジファブリックとして独自のサウンドを鳴らすことができるのだな、と総くんのMCを聞いて思った。
加藤さんが初めて聴いたユニコーンは『スプリングマン』で、BOBOさんは中3で日本の学校に通い出したときにユニコーン派につくか某アーティスト派につくか悩んだときに、ユニコーンを選んで正解だったという話をしていた。
今年のフレパでフジはかならず対バン相手の曲をカバーするが、このときのカバーはなんと「与える男」だった。これもまた、総くんがカバーしてくれたらいいなと思っていた曲なのでとてもうれしい。しかし、この歌詞はフジファブリックでは絶対に出てこないし、総くんが歌うとなんだかジゴロを聞いているときと同じ気分になる。あと、「だんだんわからなくなる」を聴いているときにも近いかもしれない。
本編最後、今日は比較的にまとまっていた総くんのMCだったが、ここでとんでもないミスがおこる。
「この曲は故郷のことを歌いました。では聴いてください、『東京』」
??????
そんな曲フジにありましたっけ???
東京が炎上したり、東京が深夜だったりはしますけれども??????くるりかな?????
と混乱していると舞台上もざわざわ。総くんはマイクに額をつけてうなだれ、ダイちゃんは「そんな曲うちのバンドにあった?」と突っ込みを入れる。
「なんで間違えるかなー!?」と総くんも言っていたが、ほんとうになんで間違えたここで。志村のイタズラ扱いされていたが、ほんとうにそうだったのかもしれない。そしてちらっとくるりの東京を弾いたりしていた。
もちろんここで演奏された曲のタイトルは「手紙」。ああ、ユニコーンファンの皆様に総くんが天然だとばれてしまった。

アンコール前の機材セットの時点で、これは全員でてくるぞ!と期待が高まる。そして最初にフジだけが出てきて、今日の感謝を述べる・・・のだが、ここでなぜか舞台袖から甲高い笑い声が。完全にこれEBIちゃんの笑い声じゃん。ざわつく会場、苦笑する総くん。フジファンの皆様にも、イケメンEBIちゃんの面白さがばれてしまった。
総くんに呼び込まれてユニコーンメンバーも入ってくるのだが、先ほど転んだABEDONさんがわざとらしく川西さんとEBIさんにかかえられてやってくる。これか、EBIちゃんが大笑いしてたのは。ABEDONさんのズボンが私服っぽくなっていたのも転んだせいなのだろうか。本当に気をつけてほしい。「ちゃんと転ばないとユニコーンになれないぞ」とダイちゃんに無茶降りするわるいおじさんんたち・・・たが、まさかここでやってくれるとは!!総くんとダイちゃんも歌唱に参加していた。CDをほぼ完コピしている感じが愛おしい。
ユニコーンはあまりほかのバンドの曲を演奏しないので、コラボはWAO!で終わると思った。しかし、WAO!ののちにABEDONさんがなんとダイちゃんのブースに入るではないか!奥田さんは「気持ち悪い」とかひどいことを言っているが、自分もABEDONさんのブースに入っていることを考えるとないも言えた義理ではないと思う。そんな中始まったのは「虹」。なんということでしょう。風呂の中や仕事の待機時間などに「フジとユニが対バンして『虹』でセッションしてくれたらいいのにな」とぼんやり考えていた妄想が現実になってしまった。ABEDONさんのキーボードが入ることで、フジなのにユニのサウンドが加わって不思議な感じ。奥田さんが歌うと志村よりねっとりするなぁなどと考える。ユニコーンが志村曲を鳴らしている、その事実に胸が熱くなる。曲はいつまでも生き続けているし、曲が生きている限り魂もそこにとどまり続けるのかもしれない。ニコニコとギターをかき鳴らすテッシーを見ながらそんなことを思った。
最後は全員のハグと手つなぎ挨拶でフレパは大団円。なんで、BOBOさん・ダイちゃん・奥田さん・ABEDONさんの並びだったのかが謎である。ふつう、互い違いにならないか?

言いたいことの3分の1も書けたような気はしない。ただ、本当に心から幸せな時間だった。夢が叶ってしまったなぁ。
2009年のユニコーンの映像を見る。楽しそうで嬉しくなる。だが、同時にふと「この頃はまだ志村が生きていたんだな」と考えてしまう。

2011年の地震の時の話題が出る。あの時は心配した伯父がメールをくれた。飼い犬はしばらく怖がっていた。その年の夏に、飼い犬も伯父も急逝してしまった。

今年、フジファブリックの中野公演に行った。大変いいライブだった。先日のフレパでその時の話題が出た。中野からフレパまで総くんのソロは見たがフジファブリックは見ていなかったという話になった。その時ふと「中野でフジを見た時はまだ父親は生きていたんだな」と考えた。父は2/28にお風呂で溺れて亡くなった。

楽しかったことや、大きな出来事を思い出すたび、もうこの世にいない人たちの顔が浮かぶ。ひとつの出来事はほんの点のように短いが、その点からは記憶の糸がするするとどこまでも引き出されてくる。その糸に絡みついていなくなった人たちが記憶の中に現れる。

夏になって、7/1は17年前に亡くなった伯母の命日だったことを、ふと思い出した。