遺書-最後のラブレター | 『 自死の明日 』~夫を亡くして、どう生きていったらいいのか探している自死遺族のブログ

『 自死の明日 』~夫を亡くして、どう生きていったらいいのか探している自死遺族のブログ

2016年6月に夫が自死。
私たちは高校の同級生でした。
深い悲しみと自責の思いは消えることはありません。
いまは何とか生きてるだけの日々です。
混沌としたいろいろな思いの中から少しずつ書くことで
どう生きていくのか探して行ければと思います。

 

 

 

 


あの日の翌日

夫に話しかけて、何度もなんで?と聞いて、謝って、夜が明けた
早朝から、もう一度、遺書を探した
なぜ?
何があったの?
その疑問から離れられない

きのう警察も何度も探したところを探す
病院や会社関係の書類が乱雑にあるだけで、通院のメモにはめまいが辛いことばかり


開けなかった携帯
パスワードがわからず、2回くらいでやめた
次男が「僕の誕生日でもあかんかった」って、そらそうやろ
まだまだ子どもやな、こんな子ら置いていくなんて


もういちど、携帯を手にとって、ある番号を入力した
すると、解除された

うそやろ?
この番号
うそやん
ああ、でもこの人は単純なんだ
とても真っ直ぐに正直なひとなんだ
単純にこの番号なんだ


泣きながら
着歴やメールを見る


何日か前の
あるメールに目が止まった



それは遺書だった



そこには、私と子どもたちと、花ちゃんに向けて、
「ごめんね」と「ありがとう」を繰り返し書かれていた

そして最後に、

私との結婚生活は幸せな時間でしたと。



こらえきれず、声をあげて泣き出した


驚いて起きた子どもに携帯を渡した



私は何もしてあげられなかったのに
なんでそんなこというの?


いま後悔しかないのに
なんでそんなこというの?


これまでそんなこと言ってくれたことないのに、なんで今言うの?


返事も返せないのに


私だって幸せな時間いっぱいあったよって言いたいのに


つらいばっかりじゃないって言いたいのに


まだ、これからだって言いたいのに


言わせてよ
ちゃんと聞いてよ


私の「ありがとう」
私の「ごめんなさい」



ずるいよ
ひとりで逝ってしまって




私も、ありがとう、だよ

ありがとう












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