痛くて、怖い夜 | きなこ日和 ~キャッスルマン病あれこれ~

痛くて、怖い夜

救急車で運び込まれたのは、市内で一番大きい公立の病院。
ウチから5分くらいで着きました。(日曜の夜でクルマも少なかった)
救急車内で隊員さんに、近くのご家族に連絡して下さいと促され、40キロ程離れた市に住む妹へスマホで電話しました。
開口一番
「なに~?イラッ
と、超不機嫌そうな声。
そりゃそうだよね。
日曜の夕食後の団欒のひとときだもん。
ごめんよ。妹。
手短に事情を話し、隊員さんに代わってもらって色々説明してもらった。
私はその時あまりにも痛すぎて、電話のやり取りを聞いていなかったのですが、後々妹に聞いたところによると、この時点では隊員さん達は私のケガを軽い捻挫程度だと判断していたようで、妹にも
「病院に搬送しますが、帰りにタクシーに乗るのが大変そうなので迎えに来てやって下さい」
と言っていたらしい。
いやいや、帰るどころか即入院でしたがな。
でもまぁこれもしょうがない。私の骨折箇所、見た目には変形も内出血もしてなくてホントに何でもない感じだったし。
運び込まれた救命科でも最初の扱いは雜だったしなー(>_<)
レントゲンやら何やら撮って、骨折が判明してから心なしか優しくなったような気がする。それまではただの大げさな人扱いだった。
救命科で採血やら色々して、痛みに耐えながらぼーっとしていると、整形外科の先生がやって来て、
「骨折してます。手術です。今夜から入院してください。」
と、告げられました。
えー⁉入院?
なにー!?手術?
ひとりパニクっていると、いつの間にか到着していた妹が既に話しを聞いていたようで
「だってさー。お姉ちゃん」
と、軽い一言。
その後、救命の病棟に移動になり、灯りの消えた廊下をベッドごとガラガラと押されて行きました。
ただでさえ不安な気持ちなのに初めて来た病院の、真っ暗な廊下を運ばれているときは、まさしくホラー映画のワンシーンみたいで恐怖心でいっぱいでした。
運ばれて行った病室も4人部屋なのに私ひとりの個室状態。
看護師さん達に、手早く血栓防止用の医療用ストッキングを履かされ、骨折した足を牽引するための砂袋がセットされました。
痛み止め用のカロナールを飲み、やっと落ち着いた雰囲気に。
(しかしこの痛み止め、全然効かないのだ!)
妹は私の自宅に取り急ぎ必要なものを取りに行ってくれた後、ひとまず帰宅。
ひとり残された私はちょびっと恐怖を感じながらも、それもひとときの事で以降は絶え間ない激痛との戦いでした。
最終的に痛み止めの点滴を打ってもらってやっと2時間程眠る事ができました。
昔受けた、腎生検の日の夜と同じくらい眠れない夜だった気がします。
とにかく長い長い夜でした。