
「おんなのことば」茨木のり子
今、私のバッグの中には1冊の詩集が入っています。
詩集なんて買ったの初めて
。本はほとんど図書館で借りるのに、この詩集は買いたいなって思った。
茨木のり子さん。
今クールの金八先生で、何度も出てきているので
「ああ…」と思われた方も多いでしょうね。
それはたしか『おちこぼれ』という詩集なのですが
本屋の棚でこっちのタイトルを見たとたん、心奪われました。
おんなのことば。
好きな詩がいくつもあります。
「みずうみ」という詩の中には…
お母さんだけとはかぎらない
人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ
こんな言葉をかみしめました。
しいんと静かな湖…わかる気がする。
静かでないと、人の心が映らない。自分の心も映せない。
人間の魅力とは
たぶんその湖のあたりから
発する霧だ
しいんと静かな湖を持っていても
ときに水面にさざ波がおこったり
すこし濁ったりしてしまうかもしれないけれど
ピュアな気持ちを持っていたら…やがて波はおさまり
濁りは沈殿してやがて浄化されるような気がします。
私の湖は今、自分自身の悲しみの色もほんの少し映しているかもしれない。
だれだって苦しみの一つや二つあって当たり前だもの。
だけど…だれかがやりきれない気分のとき、
何も言葉が返って来なくても…だまってそばに添いたくなるような
水面をみつめに来てくれるような
そんな湖を持つ人になりたいな。
↓本の一番最後の詩「汲む」も好き。
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