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         おかあさんと子どもの手(紙粘土、ビーズ、モールほか)

昨年の3月ごろのこと。
朝刊にはさまっているミニコミ紙『歩くサイズ六甲』で、おや? と思う記事が目に留まりました。
「アートセラピスト養成講座」無料体験。
アートセラピストって、何なん? はてなマーク
芸術作品を見て癒されるということ? …なんの知識もありませんでした。
会場は、うちから歩いて4分くらいのところです。

地震から10年ものあいだ、子育てと生活と仕事に追われ
「自分を高めるための時間」を持とうという
精神的余裕がありませんでした。

子供たちも高校を出て、自分の道を歩みだそうとしている、その春です。チューリップ赤
ふと、自らをなんとかしなければ、という気持ちが生まれていたのかも。

体験講座ではアートセラピーについての説明が少しあって、
まずはイメージを絵に表すワークをしたのではなかったかしら。
(おいおい、忘れたんかい!!!)

そのあと、風景構成法をしました。

fuukei-1これが初めて描いた「風景構成法」の絵です。

風景構成法…まずはフェルトペンで画用紙に枠を描きます。枠がある方が、描きやすいためですが、カウンセリングの際にはその枠の引き方でわかることがあるようです。その中に川から始まって9つのアイテムを描きこんでいきます。何か足りないと思うものがあれば、それも描き入れます。色を塗って、完成です。

そのとき、分析っぽい話は多くはなかったのですが、
川は感情の流れを表しますよ。木が一本あったら、あなた自身かもしれませんね、
程度の説明はあったと思います。
それだけでも、「…絵って、いろいろ心が表れてくるんだ」と、
その不思議さに引き込まれました。

いろいろ学んだ今、この絵を見ると、気になる事だらけです。

私は一人、川に足を浸けている。ペンションのような家。
家族は中にいると答えたのだったっけ。
川の中の大きな石。流れが少し淀むかもしれない。
台風など来れば流木などがひっかかるかもしれない。
家は木々に隠れ、右の大きな木は画面から切れている。
全体的に見えている世界が近景で小さいことが気になる。
春なのに田んぼは秋だし。

さて、最後にアートセラピーって?インターネットで調べると、こんなふうに書いてあります。
描画、音楽、造形、文学、ダンス、詩、歌、コラージュなど、「自分を表現すること」を通して自由と創造性を獲得していくこと。
わぁ、難しい。
わたしが説明すると、こんな感じです。

たとえば、クレヨンやクレパスで、下書きなしにグイグイ描くやん。
上手に描こうなんて考えずに…
子供のころ、なーにも考えずにぐるぐる書きをしてたみたいに描くねん。
楽しくて、つい夢中になってしまう。
夢中になると、自分の無意識の世界につながるんやて。
そしたら、自分でも思っていなかった絵が表に出てくんの。
それは、自分からの、メッセージやねん。
ときには、思ってもいなかったメッセージにびっくりするかもしれんけど、
なんか、楽になるヒントがあるように思えるんよ。
 
「描きたいのに描けなかった わたし」
「人目を気にして自分の生きる道を狭くしていた わたし」

そんな「わたし」の姿に気づくことができて、
チャレンジすることが怖くなくなったよ


伝わったかなー?  noitigo/mini