繰り返しになりますが
自分の記録のためにも書かせてください。


外科医から
ある病院を紹介されたと電話で聞いた。
関西にある腹膜播種センター。
そこに有名な医師がいて
そこなら腹膜の腫瘍が取れるかもしれない、そんな話だった。

今思えば無謀だな、と思うが
私は迷うことなく
娘からその病院の連絡先を聞き
すぐにスマホで検索して調べ連絡した。
病院のホームページには
名医と言われる方専用の携帯番号と
病院の電話番号がふたつ載っていた。
研修中。
特に役割はなかったので
研修会場の階段の踊り場で
どうしていいか分からず病院の電話番号にかけてみる。
受付の方が腹膜播種センター担当の窓口に繋いでくれた。
そちらで診て欲しい、と伝えた。
どの先生に診て欲しいか、と聞かれ
「分からないんです。とにかく娘を助けたい。」と叫びにならない声で叫んだ。

「それなら専用の予約番号にかけた方がいい」と言われた。
研修中のバタバタもあり
電話をかけることができたのは5時を回っていた。
研修が終わり
懇親会までの間、時間が空いた。
ホテルの薄暗い部屋。
電話口に出た方に今の状況を説明する。
通常であれば2ヶ月待ち。
急ぎますよね、と聞かれ
急ぎます、と答えた。

受診は2週間後
そこなら予約を入れることができる。
それまでに
今までの経過、データ一式
揃えて欲しいと言われた。
それが可能かどうかは分からなかったが
とにかく行こうと決めた。

行方を無くしかけたバトンを胸に抱えた。