失敗を確信したまま退院し、その1週間後に術後の経過を診に再び病院へ。


手術前にしっかり腫れがでていた頃と違い、うっすらと膨れています。



これが、一般的には

『術後の傷によっての腫れ』とされます。

実際、先日の県外での2度目の手術後もこのくらいの腫れが出ます。

なので石がとれているかどうかは様子を見るという診断自体は正しいものと思います。

しかし、明らかに取れていなかった可能性が高いこと。
本人が傷の痛みではないと訴えたことでこちらとしては半ば確信のようなものがありました。

術後一ヶ月経ち、こちらがうるさく訴えたことによりようやくCTを撮影。
腫れが、ない時点で痛かろうが石は多分ないと、中々応じてくれませんでしたが、やはり石はありました。

しかも、かなり奥に落ちていました。
奥に行き過ぎて、腫れてる場所が目に見えない場所だったのです。

本来、唾石は顎下腺という唾液が流れる管の中に出来やすいです。息子の唾石は、ここから唾液で流されて顎下腺の外に押し出され、口の中から触れば場所が分かるところまできていました。

↓こんな感じです。

「こんな手術は大人ならその日に帰れる。簡単な手術だ。取れたら石を見せてやるから楽しみにしてたら良い。」

と担当医の方もおっしゃっていました。

しかし、この頃より大分奥の方に落ちてしまったため、口内手術はもう出来ない。首を切って顎下腺ごと取り出すしかない。との事でした。

それで治るなら。という気持ちと、本来なら簡単な手術で失敗したのにリスクのある神経障害が残る可能性のある首からの手術がこの人達で大丈夫なのだろうか?という気持ちが私の中で葛藤しました。

2ヶ月後にどうするか決めましょうという言葉と共にその日は帰宅することとなります。

その間、唾液症について改めて調べました。
分かったことは、

1/3000人しかいないこと。(つまり子供はもっと少ない)

痺れなどの障害が残ってしまう方がSNSなどを調べるとかなりいること。(息子はすでにその時に謎の舌の痺れがありました。後にこれが違う病院で唾石症による炎症と判明)

今この病院では唾石症の手術で10年以内には13例しか手術をしたことがないと言う事実でした。
(現在、Hpではこの事実を削除されていました。)

これは、不安しかないのではないか。

そう思い悩んだところ、母から横浜に「唾石症で有名な名医がいる」と教えてもらいました。

しかし、現在住んでいる所からはかなり遠く、現実的ではありません。そうこうしている間に次の診察がやってきました。

新しく担当医になった方から、説明を受けます。

 顎下腺を取り出したとしても、顎下腺の外にある石はそのまま残るそうで、唾液が流れなくなるから、腫れ痛みからは開放されるとの説明。
 そして、ごく稀に、残った石が炎症を起こすとの事でした。

 ますます悩みました。

 もう一度持ち帰り、家族と相談することに。

 みな、この病院はイヤだ。でも横浜は現実的ではない。同じ意見でした。
 その5日後、事件が起きます。