チャミチャミ☆ブログ~ILOVE Changmin!!-12.jpg

彼のグループでの活動は本格的になくなっていった。


この望まない状況に翻弄されている彼に会いたいと想う気持ちより 彼に会わなければならないという想いが募る。


傍にいなければいけない。


彼がもう、これ以上壊れてしまわない為に。


そう思うのに彼の日本へ来るスケジュールは今月の末に来日する以外、先の予定はすべて未定だった。


「月末に 日本へ来るんだよね?」


「はい。
雑誌の撮影があります。」


「会えそう?」


今、 "東方神起"は彼らが本当に抱える問題とは裏腹に日本の報道は過熱し、ファンは5人を熱望している。


"東方神起"という名前はブランド化し、驚くほど注目を集めていて。


その渦中にいる彼のタイトな日本でのスケジュールを考えると 会う事は難しいと思うから。


「ヌナは僕に
会いたくないんですか?」


「え?会いたいよ!!
会いたいに決まってる!!」


からかわれているのは解っているのに思わず真剣に答えてしまう。


私のその言葉に 彼が押し黙る。


もう 自分達がどれほどまでに苦しい想いで手を繋いでいるのかと こんな何気ない会話の中で気づかされてしまう。


それでも そんな切羽詰まった感情は簡単にはコントロールできなくて。


「…あ、ごめん…、
ムキになること
ないのに…、ね。
ごめん、チャンミン…」


私の落ち込み気味な声を聞いてか電話口から彼の"ふっ"という微かな笑い声。


「…ヌナ、
また ヌナの家に行くのは
夜中になりますよ。
大丈夫ですか?
…って 言っても
絶対に行きますが。」


チャンミンが笑う。


その笑い声に私の気持ちが和らぐ。


「…ふふ、
絶対に来てもらわないと
困りますが?」


いつの間にか私達はどちらかが苦しくなってしまった時は こんな風にフォローし合うようになった。


お互いが苦しさを吐き出してしまうと もう それは終わりのないカオスに巻き込まれてしまうから。


こんな状況に負けて 私達の繋いだ手が離れてしまうのは 悔しすぎる。


だから私達は繋いだ手を離さないように必死だった。


この手だけは どんなことがあっても離さないと必死だった。





第20話へ…
(写真出所:写真中記載
&画像お借りしました)