わたしは大きな船のような飛行機のような、非常に安定したものに乗っている。
それが突然水中に沈んだ。
わたしの中では「海」だ。
重く深くグレーの水中、水は少し濁っているが汚くはない。そして塩っぱくない。
最後に目にしたものは男性と娘の驚きと恐怖と不安な顔。二人の手を探して握る。
これが一瞬に起こるが、映像はスローモーションだ。
物音が全て消え、視界が真っ暗になる。
「これが『死』かぁ…」
わたしは「死んだ」ということを実感した途端に、また映像が復活する。
せめて、二人は助かってほしいと思う。
こんな時は誰に頼めばいいのか、情けない気持ちで沈んでいく自分と二人を見ている。
<と、同時に目が覚める。「死んだ直後、上から見てるってこういうことかな」と思う。再び睡眠>
わたしが亡くなった父だと認識する初老の男性と、わたしが「自分」と認識する幼い女の子が出会う。
手を引かれ歩く。
色々な話をして とても、楽しい。
「わたしは、この人を好きになり、つきあうんだ」と、わかる。
脳みその端っこのほうで、起きているわたしが「あぁ、いつかまたパパに会えるんだ」と実感する。
<そして、本当の目覚め>