風水では、自然環境を陰陽で判断したりします。
人が住んでいる家を陽宅と呼び、お墓を陰宅と呼びます。
これまで、様々な建物を鑑定してきましたが、
風水的に「完璧な建物・環境」と言えるものはありませんでした。
風水では、「形あるものは、気を発している」という思考があります。
ですから、環境の形によって、気が強いところ、気が弱いところなどがあります。
この気の強弱のバランスを調整する方法の一つとして風水があります。
そんなことを言っても、環境を変えるために、山を崩したり、山を作ったり、近隣の家を壊すということは不可能ですよね(笑)
そこで、一軒家であれば、敷地内の外部空間、家の内部空間を、マンションでは、内部空間を人工的に補完する方法を考えるわけです。
このような方法を、風水古典書では、裨補(ひほ)と壓勝(圧勝)(あっしょう)という言葉で表現されています。
風水研究書で有名な「朝鮮の風水」(村山知順著)では、自然の地理環境を人為的な行為で風水の理想郷に変えようとする手法がいろいろと書かれています。
特に、都市、村などのマクロ的な範囲での栄枯盛衰は、風水の影響が非常に強いのです。