時間が経つのは早いものですね。。
でも、春になるといつも思うのです。。
私は手術をしましたが、通常、バセドウ病は投薬治療で治します。
甲状腺の専門病院と言えば、表参道に伊藤病院という有名な病院があります。
私は最初、伊藤病院に通院していました。
日本で使われているバセドウ病の薬は主に3種類。
アレルギー症状が一番出づらいと言われている薬を試したけれど、
私の場合は数か月後にアレルギー症状が出てしまい、
一時は落ち着いてきた甲状腺の数値がリバウンド。。
「この薬でアレルギーが出てしまったと言うことは、
他の薬でもアレルギーが出てしまう可能性がある・・
もしそうなってしまったら、貴女に一般的な治療が出来なくなってしまうかもしれない。
だとしたら、今の薬で症状が落ち着いている間に手術をしてしまったほうが良いと思う。。」
とのお話でした。。
ただ、この伊藤病院は、日本全国から患者さんが集まる病院なので
「うちの病院でベッドが空くのを待っていたら、手術は最短で8か月後から1年後、でも、貴女はそれまでの間に別の薬でもアレルギー症状が出てしまうかもしれない。
そうなってしまったら手術すらできない状態なってしまう。。
緊急の患者さんは、東京医大に紹介状を出して手術をしてもらっているので、出来るだけ早く東京医大に行ってください」
そういった経緯で 当時の私は伊藤病院から東京医大へ移りました。
そして東京医大で手術の日程を決める際に
「甲状腺は喉にあります。声を出す器官である声帯の近くにメスを入れるので、場合によっては半年間、今迄のような声は出なくなってしまう可能性があるので事前に覚悟をしてください。」
との説明を受けました。
ご存知の通り、私の仕事はヒプノセラピスト
声を使って催眠誘導をするお仕事です。。
『私の声が半年間も出なくなってしまう可能性がある
手術のために1か月仕事を休むだけでも不安なのに・・・
声が半年も出なかったら 私の仕事はどうなってしまうの
今まで積み上げてきたものはどうなってしまうの』
当時の私にとって、それはとても怖いことだったので、その場ですぐに手術の承諾はできない、数日間考える時間が欲しいと伝えました。
その時にお医者様に言われた言葉。。
「貴女の症状はね、実は貴女が思っているよりも深刻なんだよ
貴女はバセドウ病で居る状態に慣れてしまっているから普通だと思っているかもしれないけれど、数値を見る限り、実は今現在も、貴女の身体には物凄い負担がかかっている状態です。
声を使うお仕事の人が、半年間声が出なくなるかもしれない・・と言われたら、それは確かに不安だと思う。。
でも、最長で半年、たった半年で、貴女の声は確実に元通りになるんだよ?
そして、手術さえすれば、貴女の身体は普通の人と同じに戻るんだよ
一生の中でのたった半年・・そう考えたら、僕はそれは決して長い期間ではないと思うけれど、どうかな」
との説明を受け、手術を決めました。
実際は、術後の経過もとても順調で、
私は1週間もせずに、いつもの声を取り戻すことが出来ました。
私は、催眠誘導を行う時、普段会話をしているときとは若干違う周波数の声になっているようです。。
(本人は無意識でやっているので自覚がないのですが・・)
そして時々、クライアントさんから
「先生が催眠誘導しているときの声って 凄くいい声ですね~
聞いていてとても気持ちが良かったです。。」
とか
「先生の誘導中の声は、まるで歌を聞いているみたいで落ち着きます
抵抗なく 誘導に集中することが出来ました~」
等の感想を聞くたびに
私の声は『天から与えられたギフト』の一つなのだな。。
と、感謝の気持ちでいっぱいになります。
そして、普段は半分当たり前になってしまっているけれど、
春になって、バセドウ病の手術から〇年かぁ・・ と思うたびに
この声を普通に出せている『今』という現状を とっても有難く感じます。
健康を損なうと、当たり前の事が当たり前ではなくなってしまう。。
普通の事が普通にできる事がどれだけ有難いことなのか。。尊いことなのか・・
それを学ぶために
私はバセドウ病になり、甲状腺の全摘出手術を受けたのかもしれない。。
人生に無駄な経験なんて一つもないのだな。。 と
心から思い、感謝しています。。
そしてこの記事が・・
私と同じようにバセドウ病を患い、手術を迷っている人の力となれるよう祈っています。。
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