私は所属している委員会での会議のために一日早めに現地入りをしたのですが、会議の最中に急にテキストメッセージがたくさん舞い込み始めました。
全て「乗るはずだったフライトがキャンセルになった。代替のフライトも無い。カスタマーサービスもパンクしてて通じない。よってそちらに行けそうにはない」というお知らせ。
この時期にフライトが急にキャンセルになったって聞いたら悪天候かハリケーンしか思い浮かばないので、「ハリケーンなんて来てたっけ?」と思わずナショナルハリケーンセンターのウェブサイトで確認までしてしまいました。
うちの職場にはハリケーンや災害危機対策担当者がいるので、悪天候やハリケーンの類が州内に接近していたら必ずお知らせが周ってくるためお知らせが無いという事はハリケーンなども来ていないという事なのですが。
案の定今感知されているハリケーンや嵐は大西洋上に一つも無し。
・・・だったら一体どうして![]()
と思っている矢先、休憩時間中に謎が解けました。
朝早くから会議に入ってしまった私は知らなかったのですが、大手の航空会社がすべての従業員にワクチン義務付けを発表したところ、反対した従業員たちが職場放棄したためにその日だけで千便以上がキャンセルになったとのこと。
うちの業界は連邦政府のお達しで全国すべてでワクチン接種が義務付けになりますが、一体どうなってしまうのでしょう。
確かに千便以上がキャンセルになれば怒り狂う何万人という顧客を相手にするわけですし、訴えられるかもしれないし、経営にも大打撃になるでしょう。
でも航空会社ならそれでも誰かが死ぬわけじゃないし誰かが日常生活にも苦しむわけではないわけです。
でもうちみたいなエッセンシャルビジネスで、もしワクチン接種拒否派が大挙して職場放棄したら人が死ぬし多くの寝たきり患者がネグレクトされてしまいます。
ただでさえ空前の人手不足で大変な時に、もしワクチン接種の義務付けに反対して業界を去ることになれば考えるだけで恐ろしいです。
ワクチン接種義務付け開始はもう目前ですが、これからどうなってしまうのか正直行先が暗いです。