■6時31分、アルピコ交通上高地線は松本駅を出発。
2両編成の電車は、これから上高地に行きますっていう人で意外と混雑しており、窮屈を感じない程度にロングシートはほぼ埋まっていました。
今朝の松本駅の気温は4℃。
11月半ばの冷え込んだ朝は霧が深く一寸先も見えません。
霧の中を最高時速50キロのローカル線はのんびりと進んでいきます。
■7時1分、アルピコ交通上高地線は終点の新島々駅に到着。ここでバスに乗り換えます。
7時10分、上高地行きのバスは新島々駅前を出発。
松本駅で購入した松本駅から上高地までの通し乗車券はバス乗車時に回収されました。
■バスは山を登り、気温も下がってきたようで、道路には凍結も見られます。
車内は暖かいですが、外はかなり寒そうです。
8時6分、上高地バスターミナルより数駅手前の、大正池バス停で下車しました。
バス停前のレストランで朝食をとり、自然豊かな遊歩道を進みます。
■11月半ばながら氷点下となる厳しい寒さに襲われましたが、その寒さは美しい景色を見せてくれます。
まずは大正池。
水面に写る山々も綺麗です。
また、写真では伝えられませんが、ツンとした冷たさのなか、鳥の鳴き声が聞こえ、自然の神秘を感じます。
少し進んで、田代湿原。
夏場は青々とした草原が広がるようですが、ここには眠ったままの晩秋の朝がありました。
田代湿原のそばにある田代池も同様の静けさがありました。
■大正池から約1時間、河童橋に到着しました。
ここは観光の拠点で、レストランやお土産屋があり、多くの観光客で混雑していました。
近くには上高地バスターミナルがあり、大正池からここまで観光して帰る方もいるようですが、自分はもう少し先に進みます。
■岳沢湿原と呼ばれるエリアに来ました。
ここまで来ると、太陽も昇って暖かくなり、木々に付着した氷も溶けて湿原らしい光景を見ることができました。
寒さに凍えることもなくなり、爽やかや足どりで遊歩道を進みます。
■河童橋から1時間少し歩いて、明神池に到着。
写真ではうまく伝えられませんが、肉眼で見た景色では、ここが一番でした。
池の前には穂高岳が高々とそびえ、その雄大なこと。
この写真は、穂高岳を上まで写そうと格闘して、中途半端になった記録です。
やっぱり生で見ることに勝るものはありません。
道はまだまだ続きますが、自分はここで引き返します。
■河童橋から明神池までのルートは2つあり、見所の多い川の右岸を通るコースと、近道の左岸コートのどちらかを選びます。
行きがけは右岸コースを進みましたが、帰りは左岸コースで一気に戻りました。
右岸コースと違って林の中の景色が変わらない道を進んでいるうちに、疲労を感じるようになりました。
■河童橋まで戻ってきました。
大正池からここまで歩いた距離は腕時計搭載のGPSで12.4㎞で、所要時間は3時間半でした。
今振り返ると、よくこんなに歩いたと感じますが、明神池までは景色に見とれていて疲れ知らずでした。
とても素晴らしい時間を過ごせました。
■これより、松本に帰ります。
12時5分、上高地バスターミナルを出発。その後、新島々駅で電車に乗り換え、13時56分松本駅到着。
その後ちらっと松本城を見学して、今回の旅行は終わり。
下調べで上高地の素敵な写真を見てきましたが、やはり生で見るに勝るものはありません。
写真では体感できない景色、音、肌に伝わる感触があります。
この先、上高地は厳しい冬に入ります。
春が来たら、もう一度訪れたいと思います。