結婚当初から、夫は朝早く出勤して夜遅く帰宅する生活だった。
子どもたち中心の「3人暮らし」感が強くて(3人=私・息子・娘)、夫が家にいないのが当たり前になっていた。
正直、休日も楽しくなかった。
育児に積極的なタイプじゃない夫にイライラしていた。私が計画しない限り、家族での旅行やイベントは皆無。
夫の口癖は「クリスタルさんがやりたいことに全力で動きます!」だった。けど、私はもっと能動的に動いてくれる夫を期待していた
私の実家はアクティブな父親主導の家庭でいつも楽しかった、恋愛でもエネルギッシュな人が多かったからいつもワクワクしていた、結婚してこのパターンに大きくふれた時のイライラは想像以上だった。
だから、そのモヤモヤを夫に言ったこともあったけど、「俺はできない」「俺はそういう家庭でなかったからできない」と言われた。そのときプツッと何かが切れた感じだった。。
「3人暮らし」が楽だった
夫は常に仕事が中心で、頭の中の9割が仕事のことを占めている人だった。
「俺の価値は稼ぐこと」という夫の考えと、私は夫の収入でやりたいことは何でもできる!まさにWin-Winな感じだったから見直そうなんて1ミリも思わなかった。
結婚して2年後、夫が大企業から仲間達と独立した。当初はいい感じだったけれど10年経つ頃から給料は下がり、仕事はさらにキツくなる。そして、夫はどんどん病んでいく。
「辞めればいいじゃん」と伝えても頑なに聞かない。仲間を裏切らないという気持ちと、稼でくることが自分の価値だったから。
書いていてもスットコ夫婦で嫌になる(笑)
そんな夫が昨年夏、ついに会社を辞めた。
個人事業主になり、1日中家にいる生活がスタート。しかも、不登校になった息子も家にいる状況。。。
「日中ひとり天国」が消滅する
そんな絶望的な状況になるはずだったのに、意外と私は穏やかだった。
パートナーシップと「気づき」
ちょうどその頃、私はさとくみちゃん主催の「 emotions 」の講座を受講中だった。パートナーシップについてほやっほやの大きな気づきがあったことが大きかったかもしれない。
だから、「定年後、夫がずっと家にいるなんて最悪だ!」と思っていた私が、自然と夫との生活を受け入れられたのだと思う。
さらにその後の、ベルちゃんとの出会いが私の視差を広げてくれたのも大きい。
一歩引いて家庭全体を俯瞰することができるようになった。(一歩引くって、拒絶するわけじゃないですww)
このブログにも書いている不登校の息子のことも含めて、家族の流れが変わった
そして今日
夫が会社を辞めてから1年4ヶ月。今日から、夫が副業として勤めに出ることになった。
「社会との繋がりが恋しくなった」と言う夫が、秋頃から転職活動を始めていた。人生初めてバイトもしていたりして、どこか楽しんでいた。楽しみなのか、珍しく今日も緊張せずに出発していった。
久しぶりにひとりリビングタイムを過ごしながら、しみじみと感謝の気持ちが湧いている。
さとくみちゃん、ベルちゃん、本当にありがとう。
夫と向き合う力をくれたおかげで、今こうやって笑顔で夫を見送ることができました。
備忘録として