先月より大腸がん検診で、要精密検査となった方が受診される機会が多くなりましたが、便潜血反応検査に関して以下の質問が多かったので、簡単に整理してみました。


①大腸がんの場合、便潜血反応で見つけられるのですか?


大腸がんとくに平坦型のもの、ごく早期のものは、便潜血反応で発見できないことがありますが、毎年便潜血反応検査を受けている人でしたら、約7割から8割の大腸がんを発見できるといわれています。

大腸がんができると、そこに便がこすれて目に見えない出血がおこります。便潜血反応検査は、それを見る検査です。


②大腸がん検診で、要精密検査といわれましたが、痔があるのでそのせいだと思う。もう一度便潜血検査を受けたい。


便潜血反応検査と痔の出血の関係ですが、痔から出血する場合は、明らかに目に見える出血を起こす場合がほとんどで、あまり関係はありません。

大腸がんの場合、間歇的な出血、つまり出血したりしなかったりすることが特徴です。つまりたまたま再検査をして出血しなかった場合には、大腸がんがあった場合には、みのがしてしてしまうことになります。かならず内視鏡検査を受けてください。