6月に入っても暑かったり、急に寒くなったり、はっきりしない日が続いています。
このところ、のどの痛み(咽頭炎)を訴えて受診される方や咳、痰(気管支炎)、鼻水といった風邪症状で受診される方が比較的多いのも、このような気候のためでしょうか。また、嘔吐、下痢といった急性胃腸炎で来院される方も増えています。
先日の徳島新聞の記事にもありましたが、徳島県内でノロウイルスなどを原因とする食中毒が多発し、この6カ月で、飲食店などで県に報告された食中毒は、直近6か月で6件そのうち5件はノロウイルスと、非常にハイペ-スで発生しているそうです。
通常夏に多いのは、腸炎ビブリオ、サルモネラなどですが、最近は減少し、ノロウイルス、カンピロバクタ-が冬季を中心に、一年を通して発生しているそうです。
ノロウイルスは、手指や食品を介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、嘔吐、下痢、腹痛などをおこします。健康な人は、軽症で回復しますが、高齢者、小さな子供は、重症化するケ-スがあります。
ノロウイルスは、ワクチンがなく、治療は輸液など対症療法になります。感染しないように予防することが重要です。