9月に入っても、新型インフルエンザは増え続けています。当院では、お盆明けに発熱の患者様が何人か来られ、迅速診断キットで3名の方が、インフルエンザA型が陽性でした。今の時期では、季節性インフルエンザは流行しておらず、新型インフルエンザではないかと考えられます。
徳島県下でも、新型インフルエンザは季節性インフルエンザと同様であると考えられるようになってきたため、8月3日以降発熱外来は廃止となり、一般医療機関においても季節性インフルエンザと同様に診療することとなっているようです。
国立感染症研究所の感染症情報センタ-のサイトにも記載されていますが、新型インフルエンザに対しての院内感染対策は、季節性インフルエンザと同様の飛沫予防策、標準予防策を行うということになっております。
当院では、外来に来られた患者様で、発熱や咳、くしゃみなどのインフルエンザ様の症状を訴え来られた方には、まずサ-ジカルマスクを使用し咳エチケットをしていただきます。またインフルエンザ様症状を呈している方とそうでない方とを一緒にしないように、分離する必要がありますので、当院では、待合室の横の部屋(発熱患者様用の診察室)に誘導しそこで待機していただいてから診察させていただいております。現在のところそれほど多くの発熱患者様が来られていないので対応できておりますが、多く来られるようになったら、時間的な分離(発熱患者様の来院時間をある程度きめる)も必要になるでしょう。当然院内感染対策として、我々医療スタッフは、サ-ジカルマスクを使用し、検体採取(迅速診断キット検査の場合)時には手袋を使用しております。
国内では新型インフルエンザにより亡くなられた方が報道されておりますが、当院に来られた3名の方すべては、比較的早期に治療薬を使用することにより翌日には解熱し、翌々日にはかなり体調も回復しているようです。3名のため一概にいえませんが、季節性インフルエンザに比べ治療により回復が早いような印象です。