
カラーアナリスト
気学アドバイザーの木村碧です

さて・・・現在上野の国立西洋美術館にて行われている
プラド美術館所蔵 【ゴヤ 光と影】 を鑑賞してきました

もちろん、注目度No.1は、「着衣のマハ」です。
なんかこの時代はグラマラスな方がモテたのでしょう。かなりの「ドヤ顔」でこちらを魅惑的に見つめている姿がなんとも妖艶です。実物の方が、よりボンキュッ
ボン
としていて見る角度でかなり足も長く見えます。
さて、このマハは誰か・・・
というのは今でもいくつか説がありますが、この絵の注文主であり、スペイン首相でもあった ゴドイの愛人ペピータではないかという説があります。
そして、いくつか印象に残った絵がありますが、その中のひとつがコレ
ゴヤ作「スペイン王子 フランシスコ・デ・パウラの肖像」です。こちらは下絵なので、上半身以外は雑ですが、こちらを見据えた目はその血筋からなのでしょうか。人を魅了する輝きがあります。
ちょっと気になりましたので調べてみると・・・
この王子サマ、大人になるとこんな顔になっていました
(コチラはゴヤ作ではありません)
父親にあたるゴヤ作「スペイン王 カルロス4世」で、
こちらが、母であるスペイン王妃 マリア・ルイサ・デ・パルマ(注:ゴヤ作ではありません)
お母様似なのかしら~って思っていたら、なんと、先ほどの「着衣のマハ」の依頼主の首相ゴドイとの不倫の子ではないかと言われています
これがゴドイの肖像画です。う~ん・・・言われてみれば・・・このドヤ顔っぷりは、王子に受け継がれているかもしれません (こちらは別の画家によるものです)
面白いのは、ゴヤが同じ人物を描くと・・・
こんな感じになります 面白いですね
一方、カルロス4世って、とても人が良さそう・・・というか、実際良かったみたいですね。また、体格が良くて強靭な方で、運動神経は良かったのですが、政治力はもひとつ
で、お気に入りのゴドイに色々と任せていましたが、まさか王妃とだったなんて・・・気が付かなかったのでしょうか・・・
ゴヤは王妃のことを「王を完全に支配する性悪で粗野な女性」と言ったとか・・・。
で、ゴドイが別の愛人・・・にうつつを抜かしていると聞くと、王妃はわざと他の女性を紹介して結婚させたりと長年ゴドイと王妃の愛人関係は続き・・・
スペインがナポレオンに支配されたため、フランスに逃れるのですが、カルロス4世は王妃とゴドイと一緒に逃げて二人に囲まれて過ごしたということです・・・。
めでたしめでたし???
ますます不思議です。
ちなみに、こちらがゴヤが描いたカルロス4世ご家族の肖像画です。
こんな風に、絵画とその人間模様をリンクさせていくと、歴史も覚えやすいです。
宮廷画家ゴヤはさぞかし、DEEPな人間模様を観察していたのだろうなぁと思いました。
のちのスケッチには、かなり人間の内面を追求したものが多くなり、そちらも見ごたえ十分です!!
この展覧会は1月29日まで東京で行われています