ヴィジェ・ルブラン展 に行ってきました
ルブランは
フランス王妃マリーアントワネットの画家と言われています。
本人はこんな感じ↓
描いているモデルは、自分の娘さんとのことなので、本当でしたら、
この肖像画のように若くはなかったときだと言われています(汗)
が、女性の一番美しいときを、いかに素敵に魅力的に描けるか!!!
これが、この当時の貴族御用達の画家に求められていたことです。
事実、ルブランは超売れっ子の女流画家でした。
彼女はオランダに滞在したおり、レンブラントの光の手法に感銘を受け、
帽子をかぶることによってできる陰影で、より美しさを醸し出す! っという
定番のポージングを確立 そして・・・
↑こちらは、あのポリニャック夫人ですが、彼女もお帽子です。
悪名高い彼女ですが、流行だった「田舎風ファッション」に身を包み、
帽子をかぶった憂いのある表情は聖母も思わせます。
↑こちらは、クリュソル男爵夫人で、帽子で陰影をつけ、
さらに、ウエストの美しさを出すために、
ひねりを加えて、まるでフランス版「見返り美人」
緑の長椅子に、赤と黒の縁取りのドレスという配色も効いてます。
当たり前ですが、当時は写真がありませんでした。
そのため、肖像画は記念写真の代わりであったのはもちろん、
身分の高い人にとっては格好の広告宣伝材料だったり、政略結婚の際のお見合い写真にもなりうる大切なツールでした。
ルブランはその必要性をきちんと理解していたのでしょうね
写実的に描いているけれど、それぞれの女性にマッチングするように小道具やファッションを組み合わせてドラマティックに演出をしています。
彼女は画家であり、今で言うとカラーコーディネーターで、スタイリストだったのかもしれません。
学ぶことが盛りだくさんの展覧会でした。
その後は
ロブションのカフェで、チーズ、ハム、卵、ブロッコーのガレットを頂き、
キレイなお庭を見てから
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