第103回高校サッカー2回戦、東海大相模vs草津東
(※初出で校名を間違えており、修正しました。ごめんなさい)
この試合は12月29日にそれぞれが初戦として戦った試合だ。
1対1で後半アディショナルタイム。
東海大相模(黄色)が左からクロスを上げる。
そのクロスはゴール前を越えて行き、右外にいた選手がヘディングで折り返した。
その折り返しをゴール前にいた9番がボレーシュートをした。
シュートはバーを叩き真上に上がる。
落ちてきたボールにゴール前にいた5番の選手がヘディングで押し込んでゴール。これが決勝点となった。
私はこの最後にヘディングで押し込んだ5番がオフサイドではないかと思った。
2枚目の写真では彼の右足が間違いなくオフサイドポジションにある。
しかしシュートの瞬間、画面右側にいる青の選手と5番の選手が並んでいるようにも見える。もし青の選手のかかとでも残っていて5番がオンサイドであったとするとそれを判定した副審はかなりの精度の眼を持っているものと思われる。
シュートの瞬間の音を聴き、目の前の青と黄色の選手の位置関係の画像を脳内シャッターを切って定着させたのだろう。
そしてその画像によれば5番はオンサイドだったのだろう。
個人的には、青の選手のストッキングが見えることでその足の位置を想像するに足元は5番より手前にあるように思える。
VARの無い試合だから、このような微妙な判定は審判の眼に委ねるしかない。
どちらとも取れる判定で決着がついたのは気の毒であり、PK戦で勝者を決めてもよかったのかもしれない。
救いなのは、この疑惑のゴールで勝った東海大相模が勝ち進んでベスト4に入ったこと。次の試合であっさり負けていたら敗れた草津東も悔しさが倍化していたかもしれない。
※この文章は、審判団の判定に異議を唱えることを目的として書いたのではなく、VARの無いゲームでの人間の眼による判定の難しさの例として取り上げさせていただいたものです。最後まで緊迫した試合を演じた両校の選手には拍手を送りたいと思います。